会社に入ってから期間がそれほど経っていない状態で退職したという人は、「転職の際に不利になるのではないか・・・」と不安ですよね。
実際、採用担当者の目線から見れば、短期離職者というものは「職歴が短い」としてマイナス評価されてしまいます。
いまの日本においては今だに「1つの会社で長く経験を積むべき」という価値観が蔓延しているのは事実であり、多くの会社では職歴が短い人をあまり良く思わないでしょう。
ですが諦める必要はありません。フォローする方法はいくらでもありますし、短期離職者なんてそこら中にいます。
ブラック企業が増えている影響もあって、早期に見切りをつけて次の会社へ転職する人なんて大勢いるんですよ。
もし職歴が短い人が圧倒的に不利になる世の中だったら日本は失業者で溢れかえっているはずですが、そうではないですよね。
職歴が短くても怖気付く必要は全くなく、いかにフォローできるかという部分を考えていくようにすれば大丈夫です。
目次
あらかじめ聞かれる質問が分かっているのは有利
転職面接の際では必ず「職歴の短さ」について突っ込まれるはず。
ですが裏を返せば、「聞かれる質問が予め分かっている状態」とも言えるわけなんですよ。
学生時代のテストだって、出る問題が前から分かっていればいくらでも対策が出来ましたよね。それと同じです。
それに、短期離職者の転職では「職歴の短さ」すらフォロー出来てしまえばあとはどうとでもなるため、そんなに難易度が高い話でもありません。
もう短期離職するつもりはないというアピールをしよう
面接官が職歴の短さについて突っ込んでくるのは単に意地悪だからという訳ではなく、純粋に気になるからです。
なぜ早く辞めたかというのって誰でも気になりますよね?私だってもし友人が入社後数ヶ月で辞めていたら「何かあったの?」と気になります。
採用する側も適当に人材を取るわけにはいかないので、不安要素は事前に確認しておきたいでしょう。
そのため、
- 「この人、前の会社をすぐに辞めているけどなんでだろう」
- 「採用してもまたすぐ辞められたら困るな」
- 「忍耐力のない人なのかな?」
と、様々な部分が気になってくるわけです。
また、短期離職の理由を聞かれた際は前の会社の悪口は避けた方がいいでしょう。
- 「前の会社がブラックだった」
- 「サビ残続きで嫌になった」
- 「会社のやり方が気に食わなかった」
などという「悪口だけ」では面接官の印象を悪くしてしまうだけです。
人間って人の悪口を聞くと、「裏では自分の悪口も言っているのではないか」と思いますよね。
いくら事実であったとしても、悪口を言う人の印象はどうしても悪く映るので止めておいた方が無難です。
たとえ前の会社を辞めた理由が「サビ残続きだったから」という理由であったとしても、ストレートに言うのではなくオブラートに包みましょう。
短期離職の理由で好ましいのは、「自分自身にも不甲斐ない部分があった」と言う点と、「そこからの反省」、そして「改善点」などを合わせて述べていくことですね。
そして何より大事なのが、面接官が気になっている「うちに入社してもまたすぐ辞めたりしないかな?」と言う不安を消してあげると言うこと。
「短期離職はもうするつもりはない」と言う部分をしっかりとアピールしていくとなお良いでしょう。
職歴が短い理由の伝え方
とはいっても、職歴が短い理由についてなかなかいい案が思いつかないかもしれません。
1つ例文を挙げますので自分なりにアレンジして参考にしてみてください。
「前職では仕事がとても忙しく、サービス残業を長時間行なっておりました。
なんとか日々の業務をこなしてはいたものの、仕事内容にも興味が持てない状況でした。
そして、激務の影響からか次第に心身共に疲れが現れ始め、自分でも限界だと思うくらいに疲弊してしまったんです。
入社する前はなかなか内定が決まらな状況で焦っており、よく調べもせずに入社する形となってしまったため、こうなることは想像もしていませんでした。
この反省を踏まえ、長く働ける職場とは何か?ということについて私なりによく考えました。
私にとっては仕事は自分が興味のある分野であるなら例え激務であろうとやっていけると考えているため、今回その〇〇という仕事ができる御社を志望する形となりました。
御社であれば私の強みである〇〇を活かすことが出来る、そしてやりがいを持って業務に取り組むことが出来ると感じております。」
このように、大体の流れとしては「短期離職の理由→反省点→改善点→自己PR→志望動機」といった組み立て方がベストです。
不採用だったとしても自分を責める必要は全くない
また、例え不採用になったとしても落ち込む必要は全くありません。
基本的にどの会社も不採用の理由は教えてくれませんから、勝手に想像して
- 「不採用だったのはやっぱり職歴が短いせいだ」
- 「他の会社を受けてもどうせ同じ結果になる」
- 「前の会社を短期で辞めたのはやっぱり失敗だったかな・・・」
などと自分を責めないでくださいね。
会社が不採用にする理由なんて色々で、ただ単に
- 他にも競争相手がいて、僅差でそっちを選んだから
- スキルが求めている基準に達していなかったから
- 年齢が若くなかったから
- 面接官の好みじゃなかったから
- 人を補充する必要がなくなったので断っただけ
という理由である場合だって多いんです。
思っている以上に「職歴が短いという理由で落とされる」なんてことは少ないんですよね。
それに、短期離職をしたという過去は何があっても変えることはできません。
出来るのは今のこの状況でいかにベストを尽くすかということだけですので、常にポジティブシンキングで次の会社の選考に望みましょう。
不採用だった理由をじっくり考える必要はない
私は、「不採用だった理由をじっくりと考えよう」という意見には反対ですね。
もちろん多少の分析は必要ですが、じっくり考えたところで意味はないと考えています。
というのも、転職なんて運とか縁によって大きく左右されるものだからです。
例え同じ言葉で同じ態度で面接に挑んだとしても、その日面接を担当した人がもし別の人だったら受かっていたなんてこともあるわけですよ。
面接官も人間ですから、相性や好き嫌いはあります。
そして当然「感じ方」も違いますから、同じ言葉でも捉え方が変わってくるということ。
例えば、正直に「サビ残が嫌で辞めた」と言ったとしても、その日担当する面接官によって

と思う人もいれば、

と高評価してくれる人だっているんです。
ですから、不採用だった理由はあれこれ考えすぎず、数をこなすつもりでスパッと次に進みましょう。
挫折や空白期間がない人の方が珍しい
「空白期間があるとキャリアを積む上で不利になる」とはよく言いますが、一寸の空白期間もなく新卒から定年まで働き上げる人なんて想像しているよりも圧倒的に少ないですよ。
そもそも会社なんて入社して見なければ分からないことも多いですから、新卒で一発で自分に合った会社に入れたなんて人の方が少数派。
むしろ過去に挫折や空白期間があった人の方が多く、そういう人がみんなダメになったかといえばそうではないですよね。
みんな今現在きちんとした会社で働いていていますし、部下を持ったり役職を持ったりと出世していく人だって大勢いるわけですよ。
ですから、「職歴が短いなんてかなりのマイナス要素だよね・・・」と自分を責める必要は全くありません。
仕事とは自分の人生を豊かにするため、そして安定した生活を手に入れるためにやるものですから、そんな「仕事」を探す過程であれこれ考え過ぎていては元も子もありませんからね。
転職は「会社との縁で決まる」ものですので、落ち着いて気楽にいきましょう!
また、転職活動をする際って色々とやらなければならないことは多いですが、転職エージェントを使えば転職はかなり楽になります。
あなたに合った求人の紹介から書類の作成、そして何より面接対策をしっかりと行ってくれるため、内定を得られる確率がグッと高まりますよ。
求人を出している会社が費用を負担しているため利用にあたって料金は一切かかりませんし、土日や祝日でも対応してくれます。
自分1人で職歴が短い理由をあれこれ考えるよりも、きちんとした転職サービスを活用した方がより説得力のある文章を考えられるはずです。
登録も5分程度ですし、転職エージェントを介した方が普通に求人に応募するよりも条件が良くなる場合が多いですね。
私も過去にリクルートエージェントを活用しましたが、対応もかなり良かったですし実際に転職にも成功したので本当に利用して良かったと思うくらい心強い存在でしたよ。