接客業の仕事をやり始めたものの、
- なんか自分に合わない・・・
- 変な客の対応にストレスマッハ
- もう人と関わることに疲れた
という悩みを持つ人はやはり多いです。
実際、接客業というものは向き不向きなどの相性による部分が大きく、向いていない人が接客業を続けることは苦痛以外の何物でもありません。
ストレスからうつ病などの精神病にかかってしまう人も多く、短期間で退職してしまう人が多い業界として有名です。
特に日本では「お客様は神様だ」みたいなふざけた価値観が蔓延しているため、態度が大きかったり横暴な対応をしてくる勘違いした客も多いのが現状です。
そんな毎日ではストレスでおかしくなってしまいますし、辞めたいと思うのも当然の話です。
今回はそんな「接客業を辞めたいと思った時の対処法」についてまとめます。
接客業は誰でも出来る仕事ではない
「接客業は誰にでも出来る仕事だ」なんて言われたりしますが、これは真っ赤な嘘ですね。
前述したように、相性による部分が大きいため、接客業に向いている人にしか出来ない仕事です。
- 人と関わっている時が一番幸せを感じる人
- 嫌な態度や暴言など、どんな理不尽な事にも耐えられるスーパーマン
- 何を言われても全く感情に変化が起きない鈍感人間
- つらい状況に置かれるほど燃える超ドMな人
- 「自分が接客する事で少しでも喜んでくれるお客様がいるのなら!」という自分を犠牲にして奉仕するタイプの人
などの特徴を持つ人以外は決して踏み入れてはいけない業界です。
自分の性格と合っていなければ、ただつらいだけの職業といっても過言ではありません。
接客業の離職率はワースト1位の高さ
実際、接客業の離職率はワースト1位の高さであり、厚生労働省が平成26年11月に発表した調査によると「宿泊業や飲食サービス業の3年後の離職率は53%」という驚くべき数字が出ています。
つまり、入社した人の半分以上は3年も続かずに辞めているということなんですよ。
3年以内の離職率が高い順に並べると、
- 1位:53%(宿泊業、飲食サービス業)
- 2位:48%(娯楽業、生活関連サービス業)
- 3位:47%(教育、学習支援業)
- 4位:41%(その他のサービス業)
- 5位:40%(小売業、コンビニ、スーパー、アパレル、百貨店等)
となっており、見事に接客業が上位を独占しています。
一般的な会社の3年以内の離職率は30%程度ですから、いかに接客サービス業の離職率が高いかということが分かります。
接客業を辞めたいと思うのも当然の話
「生きる上での最大のストレスは人間関係だ」なんて言われるくらい、私たちは人と関わる上で多くのストレスを抱えてしまうんですよね。
実際、退職理由の第1位は「人間関係」であり、多くの人がこれを理由に会社を去っているという事実があります。
特に、毎日の生活の中で人と関わる機会が多い接客業はこういった負の感情に触れる機会も当然他の仕事より多くなるため、嫌でもストレスが蓄積していくことになります。
客から嫌な態度を取られてもこちら側の反撃は許されず、ただ謝るしかない悔しさ。
ちょっとした言動へのイラつきや、理解してもらえないことによる悲しみと憎しみ。
社内での嫉妬や足の引っ張り合い、陰口や悪口・・・
こんな毎日では、つらくて辞めたくなるのも当然の話です。
接客業は給料も低すぎる。その他にも欠点を挙げたらキリがない
さらに最悪なことに、接客業は給料も低いです。
平均年収は168万円ほどであり、日給7000円のバイトを20日やるのと同じ金額です。
これではフリーター生活の方がよっぽどマシであり、なんのために毎日つらい思いをしながら働いているのか分かりませんよね。
他にも接客業は色々と欠点が多すぎるほどあり、
- 薄給
- 激務
- 休みは周1日(それすら無くなることも・・・)
- 参入自体はしやすい業界なので競争が激しい
- 将来性が無い(人口の減少、インターネットへの移行など)
- 客商売なためサービス残業も多い(開店準備、閉店後の片付け、店仕舞いなど)
- 就職人気がないため人手不足
- 人手不足の影響で社員1人あたりの負担が多すぎる
- それにより社員が忙しいため新人を育てる余裕がない(放置)
など、挙げていけばキリがありません。
劣悪な労働環境であろうと給料が高ければなんとかやっていけるものですが、それすらアルバイト程度であればもはや続ける理由が見つかりません。
毎日激務のなか長時間働き、人間関係のストレスも多いのに薄給。それが接客業です。
しかもサービス残業も多いため、時給換算でバイト以下なんて事も普通に起こります。
こんな給料では貯金も出来ず、一向に生活が豊かにならないどころか毎月をしのぐので精一杯(その日暮らし)なんてことにもなりかねません。
さらにストレスからうつ病になってしまえば、数ヶ月〜1年間もの間働けなくなるというリスクも潜んでいます。
接客業は「これよりヤバい業界はない」と断言出来るくらい酷いため、出来るだけ早いうちに退職出来るように準備を進めていくべきです。
接客業を辞めるためには?
接客業は本当につらいことが多すぎるため、辞めたいと思うのも当然の話。
やはりきちんと将来のことを考えるのであれば、接客業からは早く脱出した方がいいです。
とはいっても毎日が激務で忙しいでしょうし、前述したように接客業は人手不足なため強烈な引き留めにも会うはずです。
ですから、今すぐに転職!というのは難しくてもまずは転職サイトに登録して
- 今の自分のキャリアなら、どの業界に転職できるのか?
- 自分の年収の相場はいくらなのか?
- どの業界がいま熱いのか?
といったリサーチをしておきましょう。
転職サイトに登録したからといってすぐに転職しなければいけないわけでもないですし、リサーチ目的でも十分にその役割は果たせます。
常に求人をチェックしておけば、どの業界が儲かっているのか等のトレンドがわかりますし、年収の相場も見えてきます。
今の会社に不満がある人はとりあえず登録しておいて損はありませんよ。
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何社も登録してしまうと対応が追いつかなくなり逆に非効率ですし、リクルートエージェントだけで全て対応可能です。
まとめ
「接客業よりつらい仕事は無い」と言っても過言ではないため、無事転職することができれば「こんなに楽なのか」と思うはずです。
給料も他の仕事の方が高い(というより接客業が低すぎる)ですし、今よりマシな会社はすぐに見つかります。
接客業のヤバさは離職率が物語っていますし、半年以内に半分以上が辞めていく業界ですから、長く続けるべき仕事ではありません。
将来性も怪しく、ネットへの移行により今やっている仕事自体が無くなってしまう可能性もあります。
歳を取ってから接客業の仕事が無くなっても、転職先はなかなか見つかりません。
接客業しかやって来なかった人は他で通用するスキルが無いため、また接客業に舞い戻るか非正規雇用になるしかないです。
幸い今は人手不足の影響で会社も採用に積極的ですから、仕事が溢れているいまのうちにさっさと転職してしまった方がいいでしょう。