会社を辞めると伝えた時、よく言われるのが、
- 「うちででやっていけないようじゃどこにいっても同じだぞ」
- 「ここを辞めたとして、他にどこが雇ってくれるというんだ?」
- 「辞め癖が付くと永遠と転職を繰り返すことになるぞ」
的な引き止め文句ですよね。
ですが実際、上記のような言葉は嘘だと言えるでしょう。
人間というものは相性や向き不向きがあるものであり、環境を変えた方がいい場合なんて山ほどあります。
しかし、こういった会社からの引き止め文句によって思い留まり、追い詰められて死んでしまう人も大勢いるのも事実で、怒りを感じずにはいられません。
たとえ今の会社で活躍出来なかったとしても、会社を変えればいくらでも輝ける可能性はあります。
なぜそうだと決めつけられるのか?
そもそも、こういう引き止め文句って穴だらけじゃ無いですか?
「ここでやっていけないようじゃどこにいっても同じ」なんて、どうして決め付けられるんでしょう。
あなたは神か何かですか?未来が見えるんですか?
「ここでやっていけない=どこにいってもやっていけない」なんてことが成立するわけがないんですよね。
例えるなら、「水中で速く泳げない人が陸で速く走れるわけがない」並みにチグハグな理論でしょう。
人それぞれ適正はあるもので、たとえ今の環境で活躍出来なかったとしても他の環境でなら活躍できるなんて例は腐る程あります。
営業に向いていなくても製造業に向いている人だっていれば、逆もまた然りです。
人によって得意な事と苦手なことは違いますからね。
ただ単に引き止めたいだけ
おそらくこういった引き止め文句を言うのって、その理論の正確さなんてどうでもよく、ただ単に引き止めたいだけでしょう。
他に良い引き止め文句が思い浮かばないから、こういう苦し紛れなことを言うしかないんですよ。
なぜそこまでして引き止めたいのかというと、会社というものは社員に辞められてしまえば色々と面倒だからなんです。
上司にとって部下に辞められてしまえば
- 人事などから「なぜ辞める傾向に気が付かなかった?」と責められる
- それによって上司の査定に響く恐れがある
- 単純に部下に辞められてしまえば再度教育などを行う必要があるため面倒
などの不都合が起こるため引き止めているに過ぎません。
また、採用担当や人事にとっても、社員にやめられてしまえば
- 代わりの人材を探すのが面倒
- またコストをかけて採用活動をしなくてはならなくなる
- 会社の「離職率」に影響を与えてしまう
などの不都合が起こります。
つまり、どう転んでもただ単に身の保身で言っているだけなんですよね。
まるで「お前のためを思って言っているんだぞ」とでも言いたげですが、その心の内はただ自分の都合が悪くなるからです。
要は会社からの引き止め文句なんて間に受ける必要など全くなく、「ああ、そうですか」的な感じで聞き流せば良いと思いますよ。
社員に辞められてしまうと色々と面倒だから
会社というものは、社員が1人や2人欠けたところで全く影響が無いように出来ています。
だって、1人辞めたくらいで経営が傾くような会社であればすぐに倒産してしまいますからね。
1人辞めれば代わりの人を1人雇って、それできちんと回していけるようになっているんですよ。
大打撃になるのは経営陣などの主力部隊が団結して集団で辞めた場合くらいで、そういったよほどのことがない限りは大丈夫なようになっているんです。
上司や同僚、経営陣も、普通に仕事をして普通に給料をもらえれば良いと思っています。
ただ、社員に辞められてしまえば面倒ごとが増えるわけですよ。しかも給料は変わらずに。
だから引き止めているだけ。それだけなんです。
さらに今は人手不足が騒がれている時代ですよね。
募集をかけても中々人が集まらない状況であり、なんと「社員が足りないと感じている会社」というのは5割もあるようですよ。
そんな中で辞められてしまえば採用活動も大変ですから、そういった面倒ごとを増やしたくないがために、冒頭で書いたような半ば脅し文句のようなことまで言って引き止めようとしてきているだけです。
自分が辞める勇気が無かったから言っている場合も
こういった脅し文句って、ブラック企業であればあるほど言ってきますし、その言葉もキツいものが多いですね。
人手不足な上に最近では「ブラック企業」という言葉も認知されてきていますから、中々人が集まらないのでしょう。
だからこういうブラック企業ほど必死に引き止めてくるもので、「お前なんか他の会社で通用するわけがない。路頭に迷うくらいならうちで働いた方がいいんじゃないか?」みたいに言ってくるんですよね。
ブラック企業なのにも関わらず勤続年数が多い人たちって、ただ単に自分に勇気がなくて
- 「転職しても他に雇ってもらえるところなんてないかも」
- 「自分はどこに行っても同じだ」
- 「転職する勇気はない。でも、ここで耐え続ければきっと未来は明るいはず」
みたいに無理やり納得させてきた人ばかりです。
労働環境が悪いのにも関わらず続けてきた人なんてそんなもんなんですよ。
少しでも頭が良くて勇気があれば、労働条件の悪い会社なんてすぐに辞めますからね。
自分の時間、いわば命を会社に売ってお金を得ているのに、その効率が悪ければ辞めて当然でしょう。
しかしそういった勇気が出なかった人はブラック企業に留まり、そこから抜け出そうとする人の足を必死で引っ張ろうとしてくるわけです。
転職経験が浅い人に何が分かる?
また、こういう必死で引き止めてくる人って転職経験が浅い人がほとんどじゃないですか?
転職を経験していたとしても1度や2度程度でしょう。そんな数回程度で「転職の全てを知っている」みたいな顔をしないで欲しいものです。
他の会社をろくに知らない人が「お前は他の会社では通用しない」なんてどの口が言うんだって感じですね。
そもそも、転職しようがしまいが全てその人の人生です。
他人にとやかく言われる筋合いはありません。
たとえ「お前が辞めたら会社が潰れる」なんて言われたとしても正直知ったことではないですね。
むしろ、社員1人が辞めたくらいで潰れるようなブラック企業はさっさと潰れてくれた方がこの世のためです。
っていうか、辞めると言い出した時点で、自分なりにかなり考えて悩んだ末に出した結論ですよね。
それを他人からとやかく言われたところで、私は「余計なお世話」としか思いません。
他人なんて無責任なものですし、他人の意見に従って後悔した場合はその人を恨んでしまう危険性まであります。
ですのでもしあなたが真剣に転職を考えているのであれば、他人の言葉など話半分で聞くようにしてくださいね。
堂々と辞めていい
会社など星の数ほど存在します。
そんな膨大な数がある中で、その全ての会社で通用しないなんてそんなわけがないでしょう。
もし、転職に踏み切るのであれば、私も過去に利用したリクルートエージェントがオススメです。
希望の条件をあらかじめ伝えておくとそれに合った求人を紹介してくれますから、ある程度数を絞ることが可能です。
それに良い求人というものはずっと出ているわけではないため、早めに登録はやっておいた方がいいかもしれませんね。
普通に求人に応募するよりも、リクルートエージェントを通した方が条件が良くなる場合も多いですよ。
利用も無料ですから、気軽に使ってみましょう。
まとめ
こういった、会社の脅しに近いような引き止め文句というのはただ単純に身の保身でしょう。
面倒ごとを起こしたくないというただのワガママです。
そんな言葉に引っかかってクソみたいな会社で働き続けたところで時間を無駄にするだけですね。
人はいつか死ぬものであり、その寿命を使ってお金を稼いでいるのですから、労働条件の悪い会社なんてさっさと抜け出してしまいましょう。
脅し文句に耳を傾ける必要なんて全くないですよ。