就職活動が上手くいかず、どこにも就職せずに既卒となってしまった場合、いわゆる新卒カードを失うことになります。
今の日本において新卒カードというものはとても重要視されており、これを無くしてしまうと大きな痛手です。
大企業への就職が一気に厳しくなるほか、そのほかの会社であっても一気に受かりづらくなってしまいます。
やはり、なかなか就職先が決まらないと焦りだすもので、

という考えをし出す人がいますが、これってかなり危険な考えなんですよ。
既卒だからといって、妥協で派遣をやらない方がいい
ではなぜ、既卒でとりあえず派遣として働くことが危険なのかという事をまずは説明致します。
実は派遣って、いくらそこで重要な仕事を任されていようと、「所詮は派遣」という目でしか見られないんですよ。
それだけ日本において派遣のイメージは悪く、「どうせそれなりの仕事しかやっていないだろう」と思われてしまうということ。
実際、多くの場合は派遣に対して誰でも出来る簡単な雑務程度しかやらせて貰えません。
少数派である「派遣だけど重要な仕事をやっていた」という人も偏見の目で見られてしまうため面接時にいくらアピールしようと不利になります。


と、面接官も心の奥底で必ず疑っています。
派遣として働く期間はただの職歴の汚れとなり、「空白期間」としか見られないんですよ。
経歴上どんどん不利になっていくだけ。
だったら派遣なんてやらずに、最初から正社員を目指す方がいいです。
就職活動は大変で腰が重いかもしれませんが、経歴を汚すよりマシ。
それに、いくら新卒カードがないとはいえ就職活動は若ければ若いほど有利なのには違いないんですよ。
もし非正規として20代後半まで働いてしまえば、そこから正社員に転職するにしても既卒と比べて3年以上の社会人経験の差が生まれることになってしまいます。
そこから転職活動して正社員になったとしても、最初から正社員だった同い年の人たちはすでに何かしらの役職が付いていることがほとんど。
要はマイナスからのスタートとなってしまい、給料や立場の面でも圧倒的に不利になるんですよね。
久しぶりに顔を合わせた友人がみんな昇級していて、役職も付き給料も上がって結婚したり子供までいたりするのに、自分だけ新入社員の初任給程度なんて悲しすぎます。
もう一度言いますが「派遣はただの空白期間としか見られない」ため、とりあえず派遣といった間違った道には進まないように注意しましょう。
既卒は就職活動で妥協しない方がいい
上記にも書いた通り派遣ではなく正社員を目指すべきなのですが、
既卒として就職活動をする時、その後ろめたさからある程度妥協した会社に入ってしまう人がいます。
- 既卒だから贅沢言えない
- 新卒カードがないから仕方がない
- 雇って貰えただけありがたいと思わないと
などと必要以上に謙虚になり、妥協した結果ブラック企業に入社してしまう人がとても多いです。
実際、ブラック企業はそういった自己評価が低くなっている人を狙っているんですよね。
こういった人であれば、一度入社させてしまえば

と思ってくれるため、いくらブラックであろうが辞めずに働き続けてくれるからです。
こうなってしまえばいずれ疲弊し、結局また転職・・・といったことになりかねない。
ですので、既卒だからといってあまり妥協するべきではありません。
もちろん全てが自分にピッタリの会社なんて存在しないため多少は条件を譲ることも大切ですが、必要以上に志望する会社のレベルを下げる必要はないということです。
既卒が正社員になるためには?
では、既卒の場合一体どのように正社員を目指せば良いのでしょうか。
自己評価が低くなりやすい既卒がブラック企業に引っかからないようにするのは至難の技で、膨大な求人の中から見分けることはまず不可能でしょう。
自分1人で就職活動を進めたところで運ゲーのようになってしまいます。
なので、やはりプロに任せるべきだと考えます。
就職活動のプロというのは「就職エージェント」のことで、無料で利用することができるサービスです。
膨大な求人の中からあなたに合った求人を、ブラック企業では無い事を精査しながら紹介してくれます。
その他にも履歴書の書き方から面接対策、キャリアの相談など就職活動で困るであろう点を徹底的に網羅して手伝ってくれるんですよね。
キャリアプランも自分1人で考えるのには限界がありますが、就職のプロであれば今まで気が付かなかったキャリアが見つかる可能性もあります。
自己評価が低くなりがちな既卒だからこそ第三者の意見を聞くことが重要であり、自己分析だってエージェントと一緒に行うことでより最適な答えが導き出せます。
上記にも書いた通り、利用は最初から最後まで無料ですし、登録したからといって絶対に利用しなければいけないというわけでもありません。
あくまで選択肢の1つとして紹介しておきますが、これを活用する事で就職活動がグッと楽になることは間違いないですよ。