会社を辞める理由は人それぞれ色々ありますが、一番穏便に辞める方法は、
「仕事が合わないから」
という理由を告げることです。
一見、自分勝手な理由に見えますが、実はこれで良いんです。
会社を辞める際にあれこれ考え過ぎてしまう人は多いですが、退職理由を深く考えすぎる必要なんて全くないんですよね。
その理由についてお話し致します。
退職理由は「仕事が合わないから」でいい
仕事が自分に合っていなければ、毎日が苦痛ですし、つまらないのは当たり前です。
それに仕事というものは人生の大多数の時間を割くものですから、「仕事がつまらない=人生がつまらない」ということにもなりますね。
「仕事が合わないから辞める」というのは最も正当な理由であり、誰にも責めることは出来ません。
この退職理由は誰のせいにもしていないというところもポイントで、逆に
- 上司と合わないから辞める
- 会社の社風が自分と合っていないから辞める
- 給料が少ないから辞める
というような、誰かのせいにして仕事を辞めるということを告げてしまえば会社と揉める可能性もありますし、自分への印象も良くないですよね。
「仕事が合わないから」というのは自分自身の問題であり、単なる会社とのミスマッチが引き起こしたものです。
この理由であれば会社側も納得してくれますし、もしかしたらあなたに合った部署へ移動させてもらえる可能性もありますね。
辞めた後の自分の評価を気にする必要はない
深く考える必要はないと言われても、それでも
- 出来るだけ円満に退職するにはどうすれば良いのか
- 上司になんて伝えよう
- 下手な理由だと退職までに嫌がらせされるかも
などといった事に必要以上に頭を悩ませてしまう人もいますが、正直円満退職だって無理に目指す必要はないです。
こういう人というのはいわば「人の目を気にし過ぎ」であり、必要以上に自分の評価が気になってしまうのだと思います。
「変な理由で辞めたら、辞めた後に悪口を言われるのではないか」みたいに。
ですが、そんな些細なことを気にしたところで無意味ですね。
円満に退職しようが揉めに揉めて退職しようが、辞めてしまえば一緒です。
辞めた後に何を言われていようが直接自分の耳に入ってくるわけでもありませんし、実害もありませんから。
「次の職場に悪い噂が流れてしまうのではないか?」といった心配も、全く必要ないですね。
個人情報保護法により、転職先の会社に連絡が行くことはまずありませんので。
まあ、モラルが著しく低い会社であれば未だに前社へ電話して評判を聞くことがあったり、社員同士の繋がりからバレてしまうことも一応無いとは言い切れません。(まずあり得ませんが。)
ただ、もしたとえそういった感じで悪い評判が流れてしまったとしても、人はすぐに忘れる生き物です。
辞めてから数ヶ月もすれば「あー、いたねそんな人」で終わりです。そんなもんなんですよ、人間なんて。
それに思い出は美化されるものですし、時間が経てば悪評なんて勝手に消えて無くなります。
大事なのは次の会社での印象であり、実際に転職での面接で好印象に振る舞うことさえ出来ればそれで全て上手くいきますよ。
必要以上に円満退職しようとあれこれ思い悩むだけ時間の無駄で、精神を消耗してしまうだけです。
上司からの引き止めに惑わされない方がいい
「仕事が合わないから辞めます」と言ったとしても、上司はとりあえず引き止めるものです。
適当な退職理由だと、なおさら引き止めが強くなるかもしれませんね。
しかし大抵の場合、上司からの引き止め文句は決してあなたのことを思って言っている言葉ではありません。
いくら口先では
- 「そんな理由で辞めて、大丈夫なのか?」
- 「お前のためを思って言っているんだ」
- 「逃げ癖が付くから良くないよ」
といったことを言っていようと、その本心は
- あなたに抜けられることで上司である自分の仕事(負担)が増える
- 「辞める予兆に気がつかなかったのか」などと責められ、上司の立場が悪くなる
- あなたが辞めた後の穴埋めが面倒
などの理由から引き止めているだけに過ぎません。
要は上司が自分のためだけに言っているだけなんですよ。
つまり、「適切な理由じゃないから引き止めている」という訳ではないということです。
一度決意したことを考え直したとしても、それは一時的なものでしかない
一度でも「会社を辞めよう」と決断したのなら、それを最後まで遂行した方が良いでしょう。
たとえ上司からの引き止めなどにより考え直したとしても、一度決意した以上心の中から退職の文字が消えることはありません。
そのまま続けたところでいずれまたすぐ退職を考え出すのも時間の問題なんですよね。
会社の環境なんてそう簡単には変わりませんから、辞めたいと思った会社はいつまで経っても辞めたいと思うような会社なんですよ。
重要なのはあなたの意思の強さであり、上司の引き止めなんかに惑わされてはいけません。
退職理由に悩み過ぎて結局先延ばしにしたとしても、ずっと「辞めたい」という気持ちは消えないはずです。
退職理由なんて、実はどうでもいい事である
上記でも少し触れていますが、会社なんて辞めてしまえばもう無関係なんですよね。
正直、退職理由なんて本当にどうでもいい事です。
「退職理由が思いつかなくて辞められない」なんて、考える必要もありません。
最悪なにも言わずに退職届を出せば確実に辞められますし、たとえ理由を聞かれたとしても「いやー、なんか合わなかったんで」とか「他にやりたいことが出来たので」とか「家族が倒れたので」とか適当に言っておけば良いんですよ。
もし「そんな適当な理由で辞めるなんて許さない!」とか言われたとしたらそれは会社がブラックな証拠です。
辞めさせてくれないようであれば退職代行サービスを使えば確実に辞められますし、難しく考える必要はありません。
(退職代行サービスについては下記記事を参考にしてください。)
転職の準備を進めておけば、「退職理由」なんて気にならなくなる
また、会社を辞めるつもりなのであれば、転職活動の準備だけは進めておいた方がいいでしょう。
というのも、引き止めにあったくらいで迷うということは、転職に対して不安があるからです。
- 次が決まらなかったらどうしよう
- 転職活動が長引いて貯金がなくなってしまうかも
- 今より悪い会社に入ってしまうかもしれない
などですね。
つまりこれらの不安を解消した上で退職を切り出せば、
- 転職先は簡単に見つかりそうだ
- 順調にことが進んでいる
- あとは辞めるだけ
と、自信を持って進めることが可能です。
ですから、まずは転職サイトに登録をして
- 今の自分のキャリアなら、どの業界に転職できるのか?
- 自分の年収相場はどのくらいなのか?
- 今、どの業界が熱いのか?
といったリサーチをしてみるところから始めてみましょう。
転職サイトに登録をしたからといってすぐに転職する必要はないですし、リサーチ目的だけでも十分に役割が果たせます。
常に求人をチェックしておけば、今どの業界が儲かっているのかといったトレンドが分かりますし、年収相場も見えてきます。
今の会社を辞めるつもりであれば、とりあえず登録しておいて損はありませんよ。
また、もう本格的に転職活動を始めたい人であれば、オススメは転職サイトではなく転職エージェントを使う方法です。
転職エージェントは職務経歴書の作成から面接対策などを行ってくれて、さらにあなたにマッチする求人を無料で紹介してくれる仲介サービスです。
在職中でも登録や相談が可能なため、「今すぐ辞められるかどうか分からない」という段階の人にもオススメできます。
独自求人も多いですし、企業側からお金をもらっているため利用者側の負担は0円です。
また、転職エージェントは「転職者が採用されなかった」または「転職者が入社後、半年経たずに辞めてしまった」場合は稼ぎが一切発生しないため、真剣にあなたの転職をサポートしてくれます。
転職エージェントは、国内最大手の
と、外資系に強い
あたりを使えば良いでしょう。
この2社で国内・外資どちらの求人にも対応できます。
(外資系に興味がなければ、リクルートエージェントだけでOK)
3社も4社も登録してしまうと、対応が追いつかず逆に非効率になるため注意してください。
まとめ
退職理由をあれこれ考え過ぎてしまうのは、「人の目を気にし過ぎ」です。
自分の評価が気になり過ぎるがゆえにそうなってしまうのでしょうが、それでは精神を消耗してしまうだけですね。
人なんて数ヶ月もすれば辞めた人の事なんて綺麗さっぱり忘れますし、思い出したとしても軽く雑談に出てくる程度でしょう。
それに、退職後に影で悪口を言われたって別に良いじゃないですか。
辞めてしまえば無関係の人達ですから、そんな人達にあれこれ言われたとしても全く関係のない話です。
実害も無ければ、直接言われているわけでもないので気分を悪くなる訳でもありません。
勝手に言わせておけば良いんですよね。
それでも退職理由に気を使い過ぎて良い理由が思い付かず、退職に踏み切れないようであれば、上記に書いたような転職準備を進めておくと良いでしょう。
着々と転職準備が進んでいれば辞める決心がより一層固まりますから、「退職理由なんて適当でいっか」とある意味開き直れるかもしれません。
それに、もし次の会社が決まれば嫌でも辞めなければなりませんから、なおさら辞めやすくなるでしょう。
一番怖いのは、退職理由に悩んでいるうちに結局先延ばしにして無駄に年月を重ねてしまうことですね。
「辞めたい」と思った会社で働き続けていてもストレスが溜まるだけですし、頭の中にずっと「退職」という文字が付いて回ることになります。
そうなれば結局いつかは退職するのですから、だったら早い方が良いでしょう。
今は人手不足の影響で転職市場も活発ですが、またいつ就職(転職)氷河期がきてもおかしくないですからね。
それに年齢的な面でも転職は若ければ若いほど有利なのですから、出来るだけ早めに行動した方が良いでしょう。