職場で仕事をしている時に、ふと気がつくと涙が出ている・・・という経験、私もあります。
最初自分でも何が起こったか分からず「目にゴミでも入ったのかな」と思っていたのですが、片目ではなく両目から涙がこぼれ落ちているし、一向に止まらないのでこれはおかしいと思いました。
直前に何か悲しいことがあったわけでもなく、普通に仕事をしていたのになぜ・・・。
気になって調べてみるとどうやらこれはうつ病の初期症状のようで、それを知った時思い当たる節がありすぎて驚愕しましたね。
というのも、私はかなりブラックな職場に勤めておりパワハラは毎日のように受けていましたし、激務により毎日がストレスフルな生活を送っていたんですよ。
それでも、そのことを直視するのはあまりにもつらいので出来るだけ考えないように生きてきたつもりでしたが、まさかこんな形で自分の精神状態を露呈させられることになるとは。
結局、その日を境に転職を真剣に考えるようになり、その数ヶ月後に退職することになりました。
過去の私のように、職場で突然涙が出てきたという経験をした人はうつ病が進行している恐れがあります。
目次
突然涙が出るくらいストレスが溜まっている(うつ病の初期症状)
涙というのは、ストレスの調整機能を持っています。
コルチゾールというストレス物質などを体外に排出することで、自身の精神状態を保とうとしているそうです。
つまり、私もそれまでにかなりのストレスを溜め込んでいたということ。
気が付かないようにしていましたが、それが段々と蓄積されていき、ついには限界を迎えてしまったということでしょう。
つまり、職場で突然涙が出てくるというのは脳の防衛機能が働くほどヤバイ状態になっているということです。
うつ病の初期症状としてはこれの他にも色々とあり、
- 朝、布団から起き上がれない
- 突然吐き気を催す
- 何もやる気が出ない
- なぜかイライラする
- 時間が飛んだような感覚でふわふわしている
などがあります。
私も見事に上記の全ての項目が当てはまり、「あ、うつ病になりかけているんだな」と実感しましたね。
涙が出ているうちはまだいいものの、完全に出なくなってしまえばより心の傷が深くなってしまったということです。
ですので、無気力状態になってしまう前に、まだ涙が出ているうちに出来るだけストレスや心の痛みを癒していきましょう。
まずはストレスの発散、次に原因を見つけよう
涙が止まらないという状態になってしまった人は、まずはストレスの発散方法を見つけましょう。
そうして少しづつ和らげた後、ストレスの原因を見つけて根本的な対処をしていくことが重要です。
ストレスの発散方法
ストレスの発散方法としては色々ありますが、まずは「自分が好きなこと」をやるのが一番です。
旅行や食事などを楽しんだり、友達と遊んだり。
自分が欲しかったものを買うのもいいでしょう。
他には、映画を見て「逆に思いっきり泣いてみる」なども効果的。
そうして少しづつストレスを解消していくことがまず一番最初にやるべきことです。
今の状態ではストレスの原因究明をする気にもならないはずですから、まずはそのストレスを最初に和らげてあげるということですね。
ストレスの原因を書き出してみる
次に、ストレスの原因を突き止めましょう。
- 職場環境が悪い
- 上司と合わない
- 人間関係が悪い
- 職場に親しい人間がいない
- 仕事が激務でつらい
- 毎日怒られていて嫌になる
- 長時間働きたくない
- パワハラを受けている
- 職場で孤立している
- 仕事が合わない
- 毎日嫌々出社している
など色々ありますが、まずは自分で思い当たる節を紙でもスマホのメモアプリでもいいので書き出してみましょう。
とにかくこうやって洗い出して整理し、目に見える状態にすることが重要なんです。
原因が分かれば、「これを解決すれば状況は良くなるんだ」と前向きな気持ちになりますし、原因が分からなかった時と比べて漠然とした不安が無くなるため効果的です。
それに、「永遠に続く苦しみではない」ということも分かるためつらい気持ちも軽減出来ますよ。
出来そうなものから順に対処していこう
ストレスの原因を書き出したら、まずは「自分が出来そうだ」と思う項目から改善に向けて動き出しましょう。
出来るところから1つずつ原因を潰していくことで「状況は進展している」と自覚出来ますし、どんどん改善していけばより心の痛みは消えていくはずです。
ただ、もしこれでも改善できる見込みがなさそうであれば、転職を考えた方がいいかもしれません。
私の場合ですが、一番の原因が「仕事が合わず毎日嫌々出社している」だったので、転職するしか改善する方法は残されていなかったんですよね。
会社の都合で私が希望しない部署に配属されてしまったため、本当に毎日嫌々働いていました。
「こんな仕事をしていて将来何になる?時間を無駄にしているだけじゃないか・・・」と、本当に憂鬱だったんです。
やはり、自分ではどうしようもない事がストレスの原因の場合は転職するしか方法はありません。
私の場合はこれにプラスしてパワハラも受けていたため、早めに辞める踏ん切りが付きました。
うつ病が悪化したらどうなるの?
うつ病の初期症状が現れているのにも関わらずそれを放置していれば当然どんどん悪化していき、もっとひどい状態になります。
さらに進行していけば今度は躁うつ病という状態になり、逆に一切疲れを感じなくなりハイテンションになるようです。
いわばランナーズハイみたいな状態で、感覚が麻痺していく結果となります。
そしてその状態が終わりを迎えれば一気にガタがきて、やる気が全くなくなり朝布団からも起きれず天井がグルグル回っている・・・なんてことに。
こうなってしまえばもう手遅れで、完全に「うつ病」と呼ばれる状態になってしまったということを意味します。
うつ病になればやる気も気力も失われてしまうため、最低でも数ヶ月、最悪の場合1年、2年は働きたくても働けない状態になってしまうんですよね。
まだ私はこうなる前に退職に踏み切ることが出来たためことなきを得ましたが、あのまま続けていたらどうなっていたか分かりません。
ストレスの原因が自分ではどうにも出来ない事だったら
ストレスの原因が、自分の力ではどうやっても対処できないもので合った場合は、思い切って転職しましょう。
とはいっても、やはり「難しそう」とか「大変そうだ」みたいに感じて尻込みしてしまうかもしれませんね。
でもそうやって耐え続けていても解決しないようであれば、これ以上悪化する前に頑張ってみるべきです。
実は、転職って思っているよりも簡単なものなんですよ。
今は転職エージェントというサービスもありますから、転職の手間は圧倒的に楽になっています。
私も転職した際に利用したのですが、私に合った求人の紹介から書類の作成、面接対策など転職活動におけるほぼ全ての事をサポートしてくれましたからね。
他にも志望動機や自己PRを一緒に考えてくれたりもしたため、転職活動の負担を大幅に削減する事が出来ました。
「登録が面倒くさい」と思うかもしれませんが登録なんて5分程度でパパッと終わりますし、正直自分1人で全部やるよりも圧倒的に楽が出来ますよ。
転職を諦めて無理に続けたところで症状が悪化する恐れもありますから、取り返しのつかない事態になる前に行動を起こしてみてください。
それに転職エージェントは求人を出している会社が費用を負担しているため利用は無料ですし、土日や祝日でも対応してくれますからね。
また、今は人手不足の影響で転職市場が活発ですが、これから再度氷河期時代に入ってしまう可能性もあります。
企業が採用に積極的な今が、つらい状況から脱出できる最後のチャンスかもしれません。