20代の若者の悩み相談で多いのが、「会社を辞めたいけど辞められない」と言った類の悩みです。
- 周囲に迷惑をかけてしまうから辞められない
- 自分が辞めたらみんな困るかもしれない
- 今まで自分がやっていた仕事はどうなるのかな
など、その理由は様々ですが、特に責任感の強い人であったり、周囲の目を気にし過ぎてしまう人に多く見られる傾向ですね。
また、お人好しタイプな人も「今辞めたらみんなが困るかも」と、周囲のことを思うがあまり会社を辞められずに悩んでいます。
他には、学生時代から現在までいわゆる「挫折」を経験したことのない人もこういった状況に陥りやすく、今まで一度もレールから外れずにストレートで社会人まで来た人にとっては「会社を辞める」というのは心苦しい判断でしょうね。
これらに共通して言えるのは、いずれも「外面(そとずら)」を気にし過ぎるがゆえに、「無意識のうちに良い格好をしたがる」という特徴があります。
もちろん、こういった特徴は悪いことではありません。
ですが、これに邪魔されて嫌な会社を辞められないのであれば本末転倒というもの。
正直に言いますが、「周囲の目を気にして辞められない人」って、大抵いいように利用されているだけなんですよ。
自分でも薄々気が付いているのではないですか?
それに、上記に挙げた「辞められないと思っている理由」なんて正直ただの思い上がりなんですよね。
社員の1人が辞めたところで誰も困らないし、大して迷惑でもない
あなたが嫌な会社からスパッと辞める決心が付けられるように、少し厳しい言い方をします。
気分を害されるかもしれませんが、あなたのためを思って嫌われる覚悟で申し上げます。
ブラウザバックするなら今のうちですが心の準備はよろしいですか?
あなたが「辞められないと思っている理由」なんて、はっきり言ってただの思い上がりです。
会社という集団組織に属する以上、あなたは会社の歯車に過ぎません。
あなたが辞めたとしても誰も困らないし、代わりの人材なんていくらでもいます。
たとえ「これは自分にしか出来ない仕事だ」と変な使命感を持っていたとしても、それは大きな勘違いです。
というのも、会社というのはいつ誰が辞めても大丈夫なように出来ているんですよね。
もし重大な仕事を担っていた人1人が辞めたくらいで組織が崩壊していては、会社なんて到底生き残れないからです。
人間なんていつ突然死ぬかもわかりませんし、価値観が急に変わって辞めていく人だっているわけですから、そういう風に人が抜けても穴埋め出来るようになっているんですよ。
だからあなたが辞めたとしてもそりゃその一時は多少迷惑がかかるかも知れませんが、1週間もすれば全て元通りになり、さらに1ヶ月が経てばみんなあなたのことを忘れます。
つまり、
- 周囲に迷惑をかけてしまうから辞められない→迷惑はその時だけですぐにみんな忘れる
- 自分が辞めたらみんな困るかもしれない→あなたの代わりはいくらでもいるし誰も困らない
- 今まで自分がやっていた仕事はどうなるのかな→代わりの人がやるだけ
ということなんですよね。
ですから、「辞めたいけど辞められない」なんて悩む必要は1ミリもありません。
今の会社を辞めたいと思っているのなら、さっさと辞めましょう。
たとえ困ったとしても知ったことではない
今の会社を辞めたいと思っているのなら、それには何かしらの理由があるはず。
- 給料
- 人間関係
- 仕事内容
- 休みの数
- パワハラ
- 労働時間
- サビ残
など様々ありますが、あなたが辞めたいと思い悩むほどの会社で「辞められない」と我慢して続けた先に何が待っていると思いますか?
人間嫌なものをやるときには多大なストレスがかかるもので、そういった状況に長期間さらされていれば将来的にうつ病になるなどといったリスクが潜んでいるんですよ。
辞めたらみんなが困る?困りません。
たとえ困ったとしても、正直知ったことではありませんね。
退職してしまえば二度と合わない人たちですし、辞めてしまえば無関係です。
そもそも、辞めたいと思われてしまうような会社側に問題があるんですよ。
だから、あまり自分を責めないでくださいね。会社が悪いんです。
というか、あなたの人生ってあなたのものですよね。
そして生きる意味って何ですか?
・・・なんか哲学的になってしまいましたが、当然幸せになるために生きていますよね。
それなのに、「辞めたら迷惑がかかるから」と、他人のために生きてどうするんですか?
実は、そうやって他人のために自分の人生を犠牲にしたところでその相手は感謝すらしてくれないんですよね。
表面上はありがたそうにしているかもしれませんが、その本心は「ラッキー」とか「あいつがいて助かった」とか「あいつのおかげで楽ができる」とかそんなもんなんですよ。人間なんて。
法律上でも必ず辞められる事になっている
法律上でも、社員というものは辞めたければ2週間で辞められるという風に定められています。
ただ、色々と引き継ぎがあるでしょうから大抵は余裕を持って1ヶ月2ヶ月前に伝える人が多いですね。
ここで、もし上司などに「辞めるなんて許さない」と言われたとしてもそれは違法です。
上司なんかに「辞めさせない」とか言える権利などなく、法律上必ず辞められることになっています。
ですから、たとえ強引に引き止められても「労基(労働基準監督署)に相談しますね」と言えば一発で黙るはずです。(私はこれで黙らせました。)
上司の立場としては、あなたに辞められてしまうと色々と不都合なことがあるためただ単に身の保身として引き止めているだけにすぎません。
部下であるあなたに辞められてしまえば、上司は
- 人事から「辞める予兆になぜ気が付かなかったのか」と責められる
- 上司の査定に響く恐れがある
- 単にあなたの代わり(穴埋め)の人材を探すのが面倒
などの問題があるから言っているだけです。
だから、たとえ「今辞めてどこが雇ってくれるんだ?お前のためを思って言っているんだぞ」とか言っていたとしてもそれは嘘ですね。
もう一度言いますがただの身の保身なので気にする必要はありません。
ただ、強引に辞めようとすれば、退職日までの間に嫌がらせをされたり冷たい態度を取られる可能性はゼロではないです。
ですがどうせ辞めるまでの辛抱ですし、退職後はもう二度と顔を合わせないのですから何も恐れることはないですよ。
「あ〜なんか言ってる」くらいで良いと思います。本当に。
ここで上司の言葉に屈して我慢しても、一度辞めたいと思った会社でそう長く続けられるとも思えませんね。
あなたの人生はあなたのものなんですから、他人の言葉に流されて貴重な時間を潰してしまわないようにした方がいいでしょう。
辞めたいと思っているなら転職準備だけでもやっておくべき
会社を辞める決心をより強めるためにも、転職準備は進めておいた方がいいです。
準備を済ませておけばより退職する決心も付きますし、何より他の会社(外の世界)を知る事でより今の会社のクソさを再認識出来るはずです。
今では転職エージェントなんて便利なサービスもありますし、以前よりかなり転職の難易度は下がってきていますね。
登録するのが面倒くさいと思う人もいるみたいですが、正直自分1人で全部やるよりも圧倒的に楽が出来ますよ。
転職活動を全て1人で進めようとすれば、まず求人探しから履歴書の作成、志望動機と自己PRを考えて面接対策をして・・・と、かなり大変です。
その点転職エージェントなんて5分程度の時間でパパッと登録出来ますし、あとは言われた通りに流れに沿って進めていくだけなのでめっちゃ楽です。
上記に書いたような
- 条件に合った求人の紹介
- 履歴書の作成
- 志望動機
- 自己PR
- 面接対策
などを全てサポートしてくれるため、転職活動の負担をかなり軽減できますからね。
求人を出している会社が費用を負担しているため利用は無料ですし、普通に求人に応募するよりも条件が良くなる場合も多いので利用しない手はありません。
オススメはリクルートエージェントで、私も過去に利用していましたが対応もかなり良く非公開求人もあったりとかなり充実していましたね。
最後に1つアドバイスですが、今はまだ転職市場が活発なものの今後いつまた氷河期時代に入ってしまうか分かりません。
企業が採用に積極的な今のうちに嫌な会社から抜け出す準備をしておいた方がいいでしょうね。