退職金の有る無しで、生涯年収は大きく変わってきます。
大企業の役員まで進めば数千万円もの大金がもらえるため、これがあれば老後はなんの心配もせずに過ごすことができますね。
そこまではいかなくとも、普通の中小企業でも数百万円はもらえ、これがあるのとないのとでは大違いです。
退職金が支給されれば会社を辞めた後もかなりの余裕がありますし、お金の余裕は精神的余裕にもつながります。
このことを考えたら、退職金の有無って大きいですよね。
今回は退職金が出る会社を狙って転職するコツについてお話いたします。
目次
きちんと退職金の出る会社かどうかをまずは確認しよう
まず、求人を見る際は必ず「退職金制度有り」と書かれているかを最初に確認してください。
零細企業やベンチャー企業などであれば退職金が出ない会社も多いですが、それなりの大きさの中小企業や大企業であれば退職金制度がきちんと整っている会社が多いですね。
最近は景気の影響からか退職金制度を付けていない会社も増えてきていますので、今一度注意して求人を見てみてください。
ただ、たとえ退職金が出なかったとしても元々の給料が高かったり、賞与が月2回出るなどであれば多少は妥協してもいいでしょう。
「退職金はあるけど基本給は低いしボーナスは出ないし仕事もキツイ」なんて会社に入ってしまえば元も子もないですからね。
退職金が出る会社に勤めた方がいい理由
退職金というものは、一般的な企業であれば入社3年後から支給される場合が多いです。
つまり、転職しようと思ったとしても3年経つまで我慢すればその分多くお金がもらえるということに。
そのため、この時期に転職する人ってかなり多い傾向にありますね。
「最低3年は働かないと職歴に傷がつく」などと言われていることもあってか、「3年」というのはいい区切りになっています。
この「転職で不利にならないと言われている”3年”が過ぎたから辞める」という状況では、やはり退職金のあるなしで両者に大きな差が生じますね。
まあ、退職金というものは勤続年数が増えていくにつれて上がっていくものですから、入社3年であれば給料1、2ヶ月分(20万円〜40万円)ほどでしょう。
でも、このお金があればかなり転職の際に余裕が出来ますよね。
辞めるまでに貯金出来ていなかったとしても退職金を転職活動資金や生活費として充てることが出来るわけですから、この差はやはり大きいです。
つまり、退職金がある会社に勤めていたほうが、たとえそこを辞めたくなったとしてもより余裕を持って過ごすことが出来るんです。
このことを考えれば、やはり会社選びの際は「退職金がある会社」を選ぶべきだと言えるでしょう。
退職金があれば不足の事態にも対応できる
退職金のある会社に勤めていれば、長く働けば働くほど退職金の額は膨らんでいきます。
もし、40歳で、何か大きな病気にかかってしまったとしましょう。
手術費は500万円という大金で、とてもじゃないけど支払えない経済状況でした。
この時、退職金があれば、会社を辞めることで即大金を手に入れることが可能になりますよね。
40歳(勤続年数約20年)であれば退職金も500万円くらいは出るところが多いですし、何か不足な事態が起こった時にもかなり安心です。
この「退職金という保証」があるのと無いのとでは生活の安定度に大きな差が生じてくるわけなんです。
もし退職金がない会社に勤めていれば借金をする他なく、コツコツと働いて返していく以外に方法はなくなりますが、いまのご時世いつ会社の経営が傾き減給されてしまうかも分かりません。
そうなればさらに生活は厳しくなり、再就職するにしても年齢的に厳しいため年収の低下は避けられず、途方にくれていたかもしれませんね。
大企業ですら給料が上がり難くなっている時代ですから、退職金というもののありがたみが増している時代だと言えるでしょう。
老後の生活も退職金の有無によって生活水準にかなりの差が出る
上記の例は勤続年数20年の例ですが、これがさらに40年、50年と増すにつれてさらにその額は上がっていきます。
ちなみに、老後(定年退職後)にかかるお金の総額についてはご存知ですか?
もちろんその人の生活水準や病気の有無などにもよって左右はされるのですが、大体1千万円〜2千万円も必要だと言われています。
こんな大金を年金だけでまかなおうとするとかなりの負担ですし、生活水準もかなり低くなってしまうでしょう。
年金というのは夫婦2人であっても1ヶ月で15万円程度しかもらえないため、生活はかなり厳しいんですよね。
さらに今後は年金の支給が65歳になる、70歳になる、将来的にはもらえなくなるなど、かなり不安な状況です。
この時、退職金として会社から700万円〜1千万円以上ものお金が支給されれば、生活はかなり楽になることが分かります。
これがあるのと無いのとでは文字通り大違いで、生活の余裕にかなりの差が出ることになりますね。
退職金という大金があれば老後に病気にかかってしまっても安心ですし、家族で旅行に行ったり1人でゴルフを楽しんだりと、多少お金のかかる趣味だって楽しむことが出来ます。
ですので、これから転職活動をするという方はぜひ退職金の有無をしっかりと確認しながら優良企業の求人をチェックしていきましょう。
退職金の出る会社に転職するコツは?
転職は年齢や経験、持っているスキルなどで変わってきますから、転職エージェントに任せるのが安心です。
転職エージェントはあなたに合った求人の紹介から書類の作成、実際の面接対策など、転職に必要なほとんどの事をサポートしてくれるため、転職活動がグッと楽になるんですよね。
志望動機や自己PRって1人であれこれ考えるのも大変ですが、転職エージェントに手伝ってもらえばより説得力のある文章になります。
それにキャリアプランだって、自分1人では気が付かなかったキャリアを見つけられる可能性が高まります。
基本的に転職エージェントの指示に沿うだけでスムーズに進めていくことができますから、転職活動における負担をかなり軽減できますね。
他にも、事前に「退職金が出る会社を優先的に紹介してほしい」と頼めばそれに合致した求人を紹介してもらえるため、より自分の希望に合った会社を見つけることが可能です。
また、ハローワークとは違ってブラック企業を除外してくれている上、求人をきちんと精査している点も安心で、より優良企業に入れる確率が高まりますよ。
求人を出している会社が費用を負担しているため利用にあたって料金は一切かかりませんし、土日や祝日でも対応してくれます。
エージェントを選ぶ基準としてはやはり大手であるべきで、業界最大手であればリクルートエージェントが有名です。
多くの人が利用していますし、実際に私も過去に転職した際に使いましたが対応もかなり良かったです。
いますぐに転職する気がなかったしても最初の登録だけ済ませておけば後が楽ですし、選択肢を増やしておくことでいざという時即行動を起こせますよ。
リクルートエージェントを利用したからといって必ず転職しなければいけないというわけでも無いですし、気軽に情報収拾をするためだけに使うことだって可能です。
普通に求人に応募するよりも転職エージェントを介した方が条件が良くなる場合が多いので、利用しない手はありません。
それに、今は人手不足の影響で転職市場が活発ですが、今後またいつ就職氷河期と呼ばれる時代に再突入してしまうかも分かりません。
企業が採用に積極的なうちに行動を起こした方がいいかもしれませんね。