ブラック企業が多い日本において、社員を大切にしない会社というのは多いですね。
労働者をただのコマだと思っていたり、使えなくなったら捨てればいいと思っていたり。
私が以前勤めていた会社もまさにそうで、口先では「人財(人は財産だ)」みたいなことを言っているくせに、待遇はゴミのようでしたからね。
その言葉を聞くたびに「よく言うよ・・・」と思っていたものです。
今回はそんな「社員を大切にしない会社」の特徴について書いていきます。


口では「人材=人財です」みたいに言う会社
要は、こういう「人財」みたいな言葉を使う理由って「社員の扱いが悪いということを隠したいから」なんですよね。
本当に心の底からそう思っているのであればわざわざ言う必要はないですし、そもそも口先だけではなく態度で示してくれるはずです。
たとえば、待遇を良くしたり、給料を上げたり、ボーナスを増やしたり・・・。
そういったことをする素振りも見せないくせに「社員は貴重な財産。人財です」なんて、どの口が言うんだよといった感じですね。
私の前社では給料は16万円だわ、ボーナスは無いわ、福利厚生も悪いわで最悪な社内環境だったのでいつも「行動で示してくれ」と思っていました。
さらには「勤務地の希望を考慮します!」とか言っておきながら実際は有無を言わさずに勝手に決められる始末で、嫌だと言っていた地域に飛ばされてしまいました。
さらには、「別の場所がいい」と言ったら誓約書まで書かせてきたんですよね。(「もう文句は言いません」ということを約束させる書類です。)
考慮どころか嫌だと言っていた場所に飛ばすなんて酷すぎます。
もちろんワガママを言っていたわけではなく、「ここだけは嫌だ」という希望だったのですが・・・見事にそこになりましたね。
こんな会社が「人財」とかいう言葉を使ってるんですから、逆に笑いがこみ上げてきます。
要はこういう会社って、わざわざ「人財」という「社員を大切に思っています!!」ってアピールしなきゃならないほど、社員のことをゴミ扱いしている証拠なんですよね。
ですので、
- 社員は財産。人財です。
- 弊社では社員を何よりも大切に思っています。
- 社員を大切にしない会社は成長しない
みたいな口先だけの言葉に騙されないようにしてください。
たまにこれを間に受けて頑張ってしまう人もいますが、社長や経営陣は「言葉1つでこんなに頑張ってくれるんだから便利な存在だよな。しかも薄給で 笑」としか思っていません。
こういった会社で頑張っても、使い物にならなくなれば平気でポイ捨されます。
身体を壊したりうつ病になったとしても「まあ代わりの人財 () を雇えばいいっしょ」くらいにしか思っていないんですよね。
まあ、それでも中には過酷な環境を耐え抜いて社内のトップにおどり出るスーパースターもいますが、そんなのは選ばれし存在だけです。
そういった小数点以下の確率に賭けて頑張ってもリスクの方が大きいですから、会社の言葉は盲目的に信じず、きちんと「行動」を見て判断してください。
いくら頑張っても給料が上がらない会社
これ、一番分かりやすいと思うのですが、いくら頑張ろうと一向に給料を上げてくれない会社は社員のことを大切に思っていない証拠です。
人が働く理由というのは大抵の場合お金のためですから、頑張った分はきちんと社員に還元するべきでしょう。
一生懸命頑張って会社の売り上げを上げたのにも関わらず自分の給料が上がらなければ、頑張る意欲を失ってしまいますよね。
にも関わらず、某ワタ〇社長みたいに「大事なのはお金じゃなくてありがとうの心です」みたいなふざけたことを抜かすような会社で働いていても搾取され続けるだけでしょう。
「ありがとう」で飯が食えるようなら、誰も仕事なんてしませんよ。
本当に自分のやりたい仕事が出来ていて「趣味=仕事」という人なら別ですが、そんな人は圧倒的に少ないですからね。
それ相応の対価を支払わない会社というのは社員を大切に思っていないのでしょう。
休みが少ない会社
これも重要な指標で、休みが少ないということはそれすなわち「社員なんて働き続けて当然」だと思っているということです。
社員を単なるコマだと思っているため、
- 休みは甘え
- 文句言わずに働け
- 死ぬまで働け
みたいな扱いをしてくるということです。
休みがないというのは自由がないということであり、自由がなければなんのために生きているのか分からなくなりませんか?
あと、いくらお金があったとしても、時間がなければ意味がありませんよね。
お金のために働いているのに、そのお金を使う時間がないなんて本末転倒もいいところ。
それどころか、激務のストレスをお金で解消しようとすることにより、さらにお金が無くなっていくという悪循環にも陥りかねません。
まあ、外資系企業のように激務の代わりに超高給で、40歳までに一生働かなくて済むくらいのお金が手に入るのであればいいですが・・・。
それでも、激務過ぎればたとえ高給取りでもストレスで散財してしまう人も多いですから、一概には言えませんね。
手当が出ない等、待遇が著しく悪い会社
待遇が著しく悪いような会社も、社員のことを大切に思っていないでしょう。
例えば交通費が全く支給されなかったり、住宅補助が出なかったり。
零細企業であれば仕方のない部分もありますが、ある程度大きい会社であるにも関わらず手当が無いのであれば、その分は会社の利益として搾取されているということです。
社員を大切に思っているのであれば交通費くらいは出すでしょうし、「生き生きと働いてほしい」と思っていれば手当を充実させるはずですからね。
それすらも無いということは・・・つまりはそういうことです。
その分基本給が高いのであればプラマイゼロですが、薄給で手当すら出ないのであればもう早く辞めた方がいいでしょう。
求人票(求人情報)に書いてあることが嘘ばかりな会社
これ、私の前社なのですが、求人情報に書いてあることが嘘ばかりな場合は完全に社員を舐め切っていますね。
こういう会社って要は「入社させてしまえばこっちのもん」と思っている可能性が高く、社員のことなんてどうでもいいと思っています。
例えそれで辞める人が増えたとしても何人かは残るでしょうから、「辞めたらまた雇えばいい」としか思っていません。
詐欺求人で人材を釣り、残ってくれたら儲けもんみたいな感じですかね。
やはり、どんなに酷い会社であっても
- 「せっかく入社したんだから頑張らないと」
- 「ここを辞めても他に行くあてがない」
- 「辞めても次が見つかる保証なんてないよな」
みたいな考えで辞めない人は一定数いるものですから、要はそういった人を狙っているわけです。
このように、求人情報に嘘を書く会社は社員のことなんて使い捨てとしか思っていない可能性が高いでしょう。
転職は早い方がいい
こういう悪質な会社に入社してしまったとしても、若いうちであれば転職は可能です。
しかし、このままズルズルと続けて歳をとってしまえば転職は絶望的になり、一生悪質な会社にしがみつくしか無くなってしまうんですよね。
ただ、こういった会社って辞めようとしても
- 「は?辞めるなんて許されるわけないだろ」
- 「この会社でやっていけないようじゃどこにいっても同じ」
- 「お前なんか、ここを辞めてもどこも拾ってくれないぞ」
みたいに脅してくるケースが多いです。
ですが、辞めるというのは労働者の権利。必ず辞めることはできます。
最悪、退職届を郵送して2週間経てば問答無用で辞められますからね。
脅し文句に屈してしまい、ずっと奴隷のように働かされてしまう人も多いですから、そうならないためにも今のうちに転職しておくべきでしょう。
幸い今は人手不足の影響で転職しやすくなっていますからね。チャンスだと言えます。
とりあえず、転職サイトに登録して求人を眺めてみるのがいいでしょう。
私の時もそうだったのですが、大抵の場合「転職しようかな」と思った時は求人を見ることから始めますからね。
良い条件の求人はずっと出ているわけではないため、早めに登録しておきましょう。
私が利用したのはリクナビNEXTですが、転職決定数No.1な上に質の高い求人が多い傾向にあるためオススメです。
条件の良い会社からのスカウトを待つという姿勢からでも気軽に始めることが出来ますし、利用も無料ですよ。
長く働き続けるためにも、きちんと社員のことを思ってくれている会社で働きたいですね。