会社で一度舐められてしまうと、そのイメージを覆す事は難しい様に感じますね。
しかし、大丈夫です。そのイメージを変える事は出来ます。
そもそも、なぜ人から舐められてしまうのでしょうか。
そこにも必ず、理由があります。
では実際に、会社で舐められていた私が、舐められなくなった方法を、
体験談と共にお伝えいたしましょう。
職場で舐められていた
私は昔、職場で舐められていました。
と言うのも、私は昔から内面と外面を使い分ける様にしていて、
内面は攻撃的、外面は超優しいといった感じでした。
なぜこうだったかと言うと、その当時は
「会社で攻撃的なのはマズイだろう」
と思ったからなんですね。
そもそも、人は誰しも仮面を被って生きています。多少なりとも内面との差はあるはずです。
自分はいつもありのままだという人はごく少数でしょう。
同僚に対する態度と上司に対する態度、学生なら友達相手の態度と先生への態度
絶対に違うと思います。
私は会社で、「気に入らないからと言ってその都度反発していては出世に響くかも」
と思い、会社の人間に対しては常に下手に出ていました。
これが良くなかった。
下手に出ていた結果
会社の人に対して下手に出て接し続けていると、どうなるでしょうか。
結論から言うと、舐められます。
今思えば当然なんですが、当時の私はとにかく優しく接していたんですよね。
優しいと言うよりも弱々しいといった感じでしょうか。優しさが行き過ぎると弱く見えます。
しまいには、同僚からも舐められる始末。
具体的にどんな態度で同僚に接していたかというと、
基本的には優しく、聞き役に徹するといった感じです。
初期の頃は割と仲良くしていたのですが、段々と彼の態度に変化が訪れました。
私の事を、上から見てくるような感じになって来たんです。
例えば、私が何かアドバイスしようものなら、速攻でウザそうな顔をされます。
彼はいつも財布やら携帯やらをどこかに忘れてくるような人でしたので、
「席を立つときに振り返る習慣をつけるのはどう?俺はそうしてから一度もどっかに忘れてきたことないよ」
と言っても、
「うるせえな」みたいな顔で聞き流され、結局同じことを繰り返します。
つまり全く耳に入っていないのでしょう。
”下に見られているから聞き流されているんだ”、とこの時察しました。
そして、彼の態度はエスカレートしていき、私の意見にいちいち反発してくるようになったんです。
本当に細かい事まで反論してきます。
私が体調悪かった時、「最近よく風邪ひくなぁ。ストレスかな~」と、たわいのない世間話を始めると
『ストレスかは知らんけどな!』
と速攻で攻撃が飛んできます。
さらには、
「月十万なんてすぐ飛んでくよね~」
というと、
『その考えはおかしい。直した方がいい』
と、ろくに説明も聞かないまま否定してきます。
私は、“生活費”の話をするつもりで、家賃、光熱費、通信費、食費とかですぐ無くなるという話をしたかったのですが、
そんなこと言う暇もなく速攻で否定されてしまいました。
彼は“遊びの金”の話だと思ったみたいです。
第一声で否定してくるほど、私は舐められていましたね。
会社以外の人に対する態度
そんな私ですが、会社以外の人たちからの評判は真逆で、
ここに舐められないためのヒントがありました。
私をよく知る仲の良い友人からは、
“態度が怖い”、“威圧感がある”と言われます。
自分の中でもこれが素の私です。
ですが、会社となると仕事での関わりがあるわけですから、出来るだけ穏やかな態度を心がけていました。
しかし、これがいけなかったのでしょう。どんどんつけあがらせる結果となってしまいました。
転機が訪れる
ある日、私と同僚は口論になり、
この事がきっかけで、舐められる原因を確信しましたね。
同僚がいつも私に対して突っかかってくるため、我慢の限界に達した私は、
まず最初は穏やかにそのことを伝えました。
しかし、上から目線の態度でさらにそれを否定してきたため、
ついに私はキレます。
低い声で、ゆっくりと相手の目を凝視しながら、威圧的に今まで思っていたことを全て話しました。会社なので怒鳴りはしませんが、攻撃的な態度でぶちまけます。
彼は私の変化に驚いたのか、戸惑いながら反論してきましたが、完全に論理破城していてめちゃくちゃ。
私はそのまま彼のめちゃくちゃな否定に論理的に突っ込み、何も言い返せなくなるくらいに反論しました。
そしてそれ以来、もうこいつにはどう思われてもいいと思ったんです。
素で対応するようになり、優しく接していた時よりも言葉遣いは荒くなり、態度もデカくなりました。
するとどうなったか?
彼は驚くほど、大人しくなりました。
向こうから低姿勢で接してきます。
私の意見にも素直に耳を傾け、賛同してくれるようになりました。
優しくしていると付け上がってくる人間って、意外と多いんですよね。
そのことを再認識した瞬間です。
そして私は上司に対しても素で接する様になり、人間関係が上手くいく様になりました。
やはり、人間ある程度の威圧感は必要なんですよ。弱々しければ、舐められてしまいます。
なぜ多少の威圧感が必要なのか?
その理由は、人間誰しも
「こいつは強そうだから素直に従おう」
とか、
「弱そうだから軽く扱ってもいいいだろう」
というものが本能的にあるからです。
生物は弱肉強食によりここまで進化し生き残ってきており、強者が弱者を攻撃してしまうのは本能なんです。
だから、多少の威圧感は必要不可欠。特に男性の場合。
もちろん、常に攻撃的で反抗的な態度をしようって言っているわけではないですよ。
しかし、
・弱々しい態度を封じる
・何か小言を言われたら反発する
・舐められた時は反撃する
くらいは最低限必要でしょう。攻撃されたら反抗する、といったイメージです。
これをせずに受け入れてしまうと、相手はさらに付け上がります。
いじめに耐えているだけではどんどんエスカレートしてしまうのと同じです。
状況しだいで態度も変わる
少し余談になりますが、人に対する態度って、状況次第でも変わってきますよね。
相手がどんな人間か、自分の立ち位置はどこか
など、同じ人間でも状況が変われば態度も変化するものです。
例えばですが、
今までタメ口で接していた部下が出世し、自分より上に行ってしまったら、
今まで通りに接する事が出来なくなってしまったりしますよね。
同じ人間に対してでも、状況次第で態度は変化するもの。
「こいついつも低姿勢だから便利に使ってやろう」とか思っても、
そいつにはそうするだけの理由があるだけかもしれません。
出世したいから順従な態度で接しているだけ、とかね。
実は怒らせると超怖い人かもしれません。
それなのにそのうわべだけの態度で“こいつはこういうやつ”と決めつけるのは危険です。
その人が自分以外の人とどう接しているか?だとか、
普段の何気ない態度や行動、話の内容や考え、過去の経験、目線やしぐさ等を総合的に見て予測しましょう。
まあでもそれが出来れば苦労しないんですけどね。エスパーでもない限り完全に把握することは出来ないと思います。
猫被るのが相当上手い人だっていますし、そもそも人は変わるものですから。
継続して把握しようとする努力が大事ですね。
まとめ
人に舐められない様にするためには、多少の威圧感は必要不可欠です。
人間誰しも自分より弱そうな人を見下してしまう本能が存在します。
それを心の中だけに留めておく人か、実際に表に出してしまう人かどうかの違いだけです。
だから、自分が攻撃されないためにも、もし相手から攻撃されたは反撃しましょう。
優しく接していると付け上がってくる人間(実際に表に出してしまう人)は意外と多いですから。