会社でのいじめって、本当につらいです。
私も前の会社でいじめを受け、死ぬほど嫌な思いをしたので気持ちが痛いほど良く分かります。
- 「なぜ、自分がこんな思いをしなくてはならないのか?」
- 「会社って、嫌な思いをするために行くものなのか?」
- 「どうすればこの辛い環境を変えられるのか?」
みたいなことを毎日ぐるぐると考えていましたね。
正直思い返すのもつらい記憶ですが、過去の私と同じ状況の人をなんとか救い出したいと思い、今回対処法について書くことに致しました。
いじめによる身体的・精神的なリスクは計り知れない
会社(職場)でのいじめは心を大きく傷つける行為であり、かなりの精神的ストレスを受けることになります。
いじめを受ければ受けるほどそのストレスはどんどん蓄積されていき、最終的には自殺してしまう人もいます。
人1人を死に追いやるほどの力を持つのが「いじめ」であり、到底許される行為ではありません。
いじめを受けているのにも関わらず無理して会社に通い続けていれば、次第にストレス障害が起こり始めます。
それがさらに酷くなると、のちに適応障害やパニック障害が起こり、最終的にはうつ病になってしまう可能性が高いです。
ではまず、いじめによるリスクについてもう少し掘り下げて見ていきましょう。
いじめを受けると、次第にストレス反応が出てくる
いじめに耐えながら無理して出社していると、まず最初にストレス反応が出始めます。
ストレス反応とは、
- 眠れない
- イライラする
- 吐き気
- めまい
- 食欲の低下
- 集中力の低下
- 頭痛
- 腹痛
などといった症状のことで、職場に行くだけでこういったストレス反応が起こるようになります。
さらに酷くなれば、次第に「出社前」→「出社前日」→「会社の事を思い出しただけ」でもこういったストレス反応は出てきます。
私の場合、会社に行こうとしても家から一歩も出られないくらいには症状が進行していましたね。
本当に、家から出ようとすると吐き気やめまいに襲われ、玄関で座り込んでしまうくらいにはやばい状態でした。
今思い出しても吐き気がするくらい、本当につらかったです。
それでも耐え続けていると、適応障害も出てくる
ストレス反応を無視して耐え続けていれば、そのうち適応障害も出てきます。
- 「会社に行くと憂鬱な気分になる」
- 「不安で仕方ない」
- 「恐怖を感じる」
などといった症状のことで、普段通りの自分が出せないほどに気分が落ち込んでしまう状態です。
些細なことで涙が出てくるようになったり、絶望感を感じます。
会社を無断欠勤するようになったり、何か物を破壊するようになったりと、とても正常な精神状態だとは言えません。
パニック障害が発症する恐れも
さらに酷くなると、パニック障害を発症する恐れもあります。
パニック障害とは、突然胸が苦しくなったり、手足が震えたりする症状のことで、普通の生活を送ることが難しくなります。
適応障害とは違って前触れなくこのような発作が起こるため、予測することが出来ません。
最終的にはうつ病になる可能性が高い
それでもなお無理して耐え続けていれば、最終的にはうつ病になってしまう可能性が高いです。
うつ病になってしまえば、
- 絶望
- 何もやる気が出ない
- 全てがどうでもいい
- 自分は誰にも必要とされていない
- 自分はダメな人間だ
- 眠れない
- 食欲が無い
- 動きたくない
- 朝、ベッドから起き上がれない
- 死にたい
といった感情が頭の中でグルグルと渦巻き、本当に何にも出来なくなります。
それにうつ病は簡単に治るものでは無いため、長期に渡ってうつ病と向き合って行く覚悟が必要になります。
この段階になって会社を辞めたとしても再就職は難しくなりますから、金銭的な面でも苦しむことになってしまいます。
いじめが起こっているような会社は冗談抜きで早く辞めた方がいい
ここまで、「いじめを受けながらも無理して耐え続けているとどうなるか」という事について見てきました。
うつ病になるまで耐え続けていても良い事は1つも無いどころか、長期に渡って多大な影響が出てしまいます。
やはり大切なのは、「ここまで症状が進む前に早く脱出する事」であり、いじめをしてくる人がいるような会社はさっさと辞めるべきです。
いじめが発生している会社というのは、言うまでもなく会社として問題があります。
仕事をして行く上でいじめって必要ですか?絶対にいりませんよね。
いじめる側は日頃のストレス発散だとかいうふざけた理由なのでしょうが、いじめられる側は心が壊れます。
いじめというのは大切な社員をぶっ壊してしまう恐ろしい行為なのですから、本来であれば会社側が対処して行くべきでしょう。
それなのにいじめを放置している会社というのは、やはり社員を大切に思っていない会社なのだと言えますね。
このような会社に勤めていても精神をやられるだけなので、冗談抜きで本当に早く辞めた方がいいです。
転職して一から人間関係を築いていった方がいい
職場の人間関係というのは、そう簡単に変わるものではありません。
そもそも人間というもの自体が簡単には変わらない生き物ですから、いじめをするような人間も余程のことがない限りはそのままなんですよね。
たとえ会社の上層部に相談して一時的に収まったとしても、またすぐにいじめが再発してしまうでしょう。
つまり、いじめが発生している会社を自分でなんとかしようとしても無駄であり、会社を変えるなどして環境を変えるのが最も確実で手っ取り早い方法です。
転職して環境が変われば周りの人間も全て変わりますから、そうやってまた一から人間関係を築いていった方がいいでしょう。
入社前に会社の雰囲気を知る事が大事
人間関係というものは、その環境に集まっている人達によって決まってきます。
ですから、その集団とかけ離れた性格の人はどうしても馴染み難くなってしまうんですよね。
たとえば、体育会系気質の会社で内向的な人は
- 「なんかノリが悪い」
- 「俺たちとは雰囲気が違う奴だな」
- 「あいつ、なんか暗くね?」
みたいに思われてしまいますし、それが次第に「なんか気に入らない」という感情になっていくんです。
そして、「仕事でミスをした」などといった些細な事がきっかけとなって、最終的にいじめへと発展してしまうんですよね。
ですから、上記とは逆に「自分と近い性格の人たちが集まる会社」であれば、自然と集団に馴染む事が可能になります。
要は「いかに自分と同じような性格の人がいるか?」が大事だという事です。
転職活動をする際は、会社の口コミが見られるキャリコネなどを使い、事前に会社の雰囲気を知っておくべきです。
キャリコネは実際にその会社に入社している人しか書き込めない掲示板のようなもので、利用は無料です。
「この会社良いかも」と思ったらその会社名で検索をかけることで、その会社の口コミを見る事が可能です。
- 「上司が体育会系で、理不尽な扱いをされている」
- 「この会社は落ち着いた雰囲気なので、気楽に仕事が出来ている」
- 「上司の言い方は厳しいが、優しく接してくれている」
等といった書き込みが気軽に見られるため、私も転職先を探す際に重宝していました。
実際に私が転職した会社は口コミ通りの雰囲気だったので、利用して本当に良かったです。
いじめの証拠は残しておいた方がいい
会社を実際に辞めるその前に、こっそりとボイスレコーダーを持ち込んで「いじめの証拠を録音しておく」のも良いかもしれません。
証拠を撮っておけば、たとえ会社に「自己都合退職」扱いにされたとしても、「会社都合退職」扱いに出来る可能性があります。
もし自己都合退職扱いにされてしまった場合、失業保険の給付が3ヶ月も遅れてしまうほか、転職の際も「自分勝手な都合で辞めたのか」とマイナス評価になってしまいます。
その点、会社都合退職であれば失業保険は7日後からもらえますし、転職の際も「会社の都合なら仕方がない」と、特にマイナス評価になることはありません。
ここを勘違いしている人も多いですが、自己都合退職よりも会社都合退職の方が圧倒的に有利なんです。
ですから、退職届を出して辞めるまでの間に余力があれば、いじめの証拠は録音しておいた方がいいでしょう。
辞めると言い出せない、または会社が辞めさせてくれない時はどうしたらいい?
会社を辞めるというのはやはり勇気が必要なため、「辞めます」と言い出せない人も多いでしょう。
たとえ言い出せたとしても、「そもそも会社が辞めることを認めてくれない」なんて事もあるかもしれません。
私の時だって、「辞める」と言ったら上司が強引に引き止めてきて、しまいには「辞めるなんて許さない」なんて言われましたからね。(そのあと私の家まで押しかけてきました。)
そういった、
- 会社を辞めさせてくれない
- 上司が強引に引き止めてくる
- 怖くて、会社に「辞める」と言い出せない
- 「辞めたい」と言ったら、「ふざけるな」と言われた
- 「損害賠償を請求するぞ!」と脅された
等といった場合は、退職代行サービスを使うのがいいでしょう。
会社を確実に辞める事が出来ますし、あとで会社と揉めるリスクも無くす事が可能です。
私も退職代行サービスを使う事で、なんとか会社を辞める事ができました。
(退職代行サービスについては下記記事でまとめています。)
会社を辞める前に転職の準備だけでもしておくべき
会社を辞めた後は転職活動を進めていく事になるのですが、やはり会社を辞める前に準備だけでもやっておいた方がいいです。
私の場合ですが、リクナビNEXTで良さそうな会社を探し、キャリコネでその会社名で検索をかけて社内の雰囲気を調べていました。
リクナビNEXTで常に求人をチェックしておけば業界のトレンドが分かりますし、年収相場も見えてきます。
登録したからといってすぐに転職する必要はないですし、
- 今の自分のキャリアなら、どの業界に転職出来るのか?
- 自分の年収相場はどのくらいか?
- 今、どの業界が熱いのか?
といった事をリサーチする目的だけでも十分に役割が果たせます。
転職する際は、とりあえず登録しておいて損はないです。
また、実際の転職活動は転職エージェントを使って進めて行くのがオススメです。
転職エージェントは職務経歴書の作成から面接対策などを行ってくれて、さらにあなたにマッチングする求人を無料で紹介してくれる仲介サービスです。
(求人を紹介されたら、会社の雰囲気をキャリコネで調べる。)
在職中でも登録や相談が可能なため、まだ転職を検討している段階の人にもオススメできます。
独自求人も多いですし、企業側からお金を貰っているため利用者側の負担は0円です。
また、転職エージェントは、「転職者が採用されなかった」または「転職者が入社後、半年経たずに離職した」場合は稼ぎが一切発生しないため、真剣にあなたの転職をサポートしてくれます。
転職エージェントは、国内最大手の
と、外資系に強い
あたりがオススメです。
この2社で国内・外資どちらの求人にも対応できます。
(外資系に興味がなければ、リクルートエージェントだけでOK)
逆に、3社も4社も登録してしまうと対応が追いつかなくなって非効率になるので注意してください。
まとめ
いじめを受けているのであれば、そこで耐え続けるべきではありません。
職場の人間関係なんてそう簡単には変わりませんし、最悪うつ病になってこれからの長い人生をぶっ壊される危険性があります。
やはり、いじめが発生しているような会社は早く辞めて、転職先で新しい人間関係を築いていった方がいいですね。
幸い今は人手不足の影響で会社も転職者の採用に積極的ですから、今がチャンスだと言えます。
ただ、いつまでも転職市場が活発な状況が続くという保証は無いため、動くなら早い方がいいかもしれません。