「もっと寝ていたい」と思いながら無理やり目覚め、会社へと出社する。
最低8時間、残業があればそれ以上の時間を費やし、日々の業務を終える。
帰宅したら食事と風呂を済ませ、やっと布団へ。
それが平日5日間、毎日続く。
土曜日は疲れを癒すためにお昼まで眠り、家事や家族サービスをしていたら日曜日もあっという間に終わりを迎える。
そしてまた月曜日から、いつもと同じ、見慣れた職場へ。永遠とその繰り返し。
自分の時間なんて、ほんのわずかしかありません。
そんな生活を、定年を迎えるまで何十年も続けなければならないんです。
私も以前勤めていた会社ではまさに上記のような毎日を繰り返しており、一応の充実感はあるもののずっと「自由が欲しい」と思いながら生きていました。
自由が無い人生なんて鳥籠の中の小鳥と同じで、何のために生きているのかわからなくなっていましたね。
そこで今回は、「会社で働く中で自分の自由な時間を増やすにはどうしたらいいのか」ということについてまとめました。
自分の時間が全然無いのはなぜ?
日本はブラック企業が多い上に「残業してる人は頑張っている」みたいなふざけた価値観が蔓延しているため、余計に自分の時間が取れなくなっています。
たしかに、高度経済成長期の時代は今よりも仕事が複雑化していなかった(単純だった)ため、ただ時間さえかければより多くの成果をあげることが出来ました。
しかし現代ではインターネットを始めとする様々な文明の利器が誕生し、より仕事を効率的に終わらせられるようになりました。
それなのにも関わらず、日本は相変わらず「残業至上主義」の価値観であり、仕事を効率化して早く終わらせても、早く帰れるわけではありませんし、給料も変わりません。
「だったら、疲れるしダラダラやってた方がいいや」となるのは当然でしょう。
その結果、残業をせざるを得なくなったり、「付き合い残業」なんてものもあったりして、自分の自由な時間はどんどん無くなって行くことになります。
完全に悪循環ですね。
奴隷の鎖自慢
言い方は悪いですが、こういった奴隷的な労働を続け過ぎてしまった結果、残念なことに「どれだけ自分の時間を犠牲にしたか」みたいな、いわゆる「奴隷の鎖自慢」をし始めてしまう人もいます。
これは一種の現実逃避で、「自分はこんなに頑張っている」と自己暗示をかけなければ、とてもじゃないけどやっていけないんですよ。(私も経験済みです・・・)
ですが、これでは経営者の思う壺。
自分の身体を犠牲にしてまで頑張っても、病気になってしまえば全て意味が無くなってしまいますから。
やはり人間は休んでこそ本来の力を発揮出来るというものですから、しっかりと自分の時間は確保しなければなりません。
では、そうするためには一体どうしたらいいのでしょうか。
日本には相互監視の文化がある
まず大前提として、日本人はやはりどうしても頑張りすぎてしまう傾向にあります。
私自身もそうなのですが、手を抜くとなんか悪いことをしているかのような、何とも言えない罪悪感が襲ってくるんですよね。
ですがこれって実は、幼少期から刷り込まれた日本特有の価値観なんです。
日本は島国ということもあって、圧倒的に周りに日本人が多い状態で育ちます。
クラスのみんなが日本人で、いたとしてもハーフ。日本語は当然みんな喋れます。
そうなるとどうも相手のことが分かり過ぎてしまったり、それゆえ「察しろ」みたいな文化もありますよね。
周りが同一民族ばかりなため周りと同じような事をし始めますし、周りにも「同じ」を求めます。
そうなると、互いに相互監視を始めるんですよ。
- 「誰々さんだけああいう事やっていてずるい」
- 「あいつはちょっと周りと違う」
- 「みんなこんなに頑張っているのに、何であの人は何もしないの?」
みたいに。
あなたも心当たり、ありませんか?
少し手を抜いて仕事をしてみるのが大事
幼少期からこういった環境で育ってきた私たち日本人は、やっぱりどうしても「周りに合わせてしまう」部分が少なからずあると思います。
それともう一つ、「周りに見られている気がするから手を抜けない」なんてことも、ありませんか?
これが相互監視の正体で、自分だけサボると影で「ズルい」とか悪口を言われ嫌われてしまうから、どんなに辛くても一生懸命サボらずに頑張ってしまうんですよね。
ですが、だからと言ってみんな仲良く辛い思いをしていても最終的にはぶっ倒れてしまうだけです。
最初は「みんなが見ていない時だけ」とか、「暇な時」とか「そんなに忙しくない時」でいいので、そういった周りに迷惑をかけないような状況であれば手を抜いて仕事をしてみてください。
もし、それすらも許されないような会社であれば、ちょっと職場環境が悪過ぎます。
それで良い給料を貰えているのならいいですが、何の見返りもないのにも関わらず続けていても正直言って未来はありません。
ひどい例だと、私の友人は、毎日深夜まで働いているのに給料が手取りで12万円だと言っていましたね。
転職が面倒で先延ばしにしている様でしたが、歳を取れば取るほど転職は難しくなるので、あとで後悔しないうちに早く行動したほうが良いと思いましたね・・・。(本人には言いませんでしたが。)
有給は絶対に取得しよう
有給は、社員の権利です。
よく、有給を取ろうとすると「権利を主張する前に義務を果たせ」みたいな事を言ってくる人もいますが、別に権利は義務を果たさなくとも主張できます。
そもそも有給は申請した時点で会社はよほどの繁忙期でない限りは拒否できないことになっているのですから、堂々と取得しましょう。
それすらも出来ないような社風であれば、前述したように「今の会社に留まるメリットはあるのか?」という事をよく考えた方がいいかもしれません。
自分の時間というのは限られていますから、一生懸命働いたところで何も得るものがないのであればそれは時間を無駄にしているのと同じ。
自分の時間=寿命ですから、歳を取ってから「転職すれば良かった」と後悔しても、もう手遅れです。
転職は実は簡単
転職と聞くと難しいとか面倒だみたいなイメージが先行するかもしれませんが、実は最近はかなり楽になっているんですよ。
今ではスマホさえあれば転職サイトを観覧したり転職エージェントを利用することが出来るのですから、これを使わない手はありません。
別に今すぐ転職するつもりはなくても、とりあえず転職サイトにだけは登録しておいた方がいいでしょう。
やはり選択肢を増やしておくということは何よりも重要で、いざという時にとっさに行動を起こせますからね。
もし何も準備していない状態で「やっぱり会社辞めたい」となっても、「でも何も準備してないし、何からやればいいか分からないし、とりあえず後でいっか・・・。」となって結局先延ばし。
それでダラダラと続けていくうちに歳を重ね、もはや今の会社からは抜け出せない年齢になってしまった・・・なんて人も、大勢います。
転職サイトで適当に他の会社の求人を眺めるだけでも「こういう会社もあるのか、今の会社とはこことここが違うんだな・・・」みたいになって、かなり視野が広がるのでやっておいて損はありません。
本格的に転職準備を始めたい場合であれば、転職エージェントも利用してみるのがいいでしょう。
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転職エージェントは、国内最大手の
を選べばまず間違いありません。私も転職した際に利用したのですが、やはり国内最大手というだけあり、同業他社と比べて対応が一番良かったです。
とりあえずエージェントに相談するだけでも自分の考えを整理できますし、「これから自分はどうすれば良いのか?」という答えも見えてくるはずです。
まとめ
自分の時間が全然ないような人生って、本当につまらないです。
私自身、何のために生きているのか分からなくなりましたからね。
幸い今は、人手不足の影響で会社も採用に積極的です。
ですがいつまでもそういった状況が続くという保証はないので、後で後悔しない道を選んでください。