正社員型派遣が転勤族になるのを避けられない理由【無期雇用型派遣、常用型派遣、特定派遣】

ダンボールを持った男性

正社員型派遣(常用型派遣、無期雇用型派遣、特定派遣)として働くなら、転勤族になることが避けられません。

この業界の性質上、どうしてもあっちこっちを転々とすることになるんですよね。

 

正社員型派遣とは

派遣会社に正社員として入社し、客先企業に派遣される働き方です。

 

なぜ正社員型派遣は転勤族になるのか?

まず、派遣という性質上、いつでも切られる可能性が付きまといます

3ヶ月で切られてしまうこともあれば、1年、3年ということもありますが、同じところで10年も働けることはまずないです。

たとえ切られなかったとしても、派遣元の判断で移動となることもありますからね。

たいていの場合長くて数年といったところでしょう。

 

そうなった場合、次はどこに派遣されるかですが、東北から九州までとすごく幅広いんですよ。

仙台に行くこともあれば、愛知、熊本など、北から西まで様々です。

 

これが数年単位で繰り返されるんですよ。

 

家族持ちの方なんかは特に大変そうで、多くの場合は単身赴任といった形を取るようです。

マイホームなんかを買ったとしてもそこに住み続けることは無理でしょうね。

 

勤務地の希望はまず通らない

結論から言うと、部長クラスまで出世しなければ勤務地の希望は通りません

 

たとえ求人情報に

 

「勤務地の希望を考慮します!」

 

と書いてあったとしても、それは

 

「考慮するとはいったが、希望を叶えるとは言っていない」

 

状態なんですよ。

 

希望が通る部長クラスになるためには10年以上は頑張る必要がありますが、10年経っても部長クラスになれない人がほとんどです。

選ばれし派遣エリートだけしかそのレベルまで到達できないため、大多数の人は希望とは違う地方に飛ばされていますね。

 

そしてどうやら、派遣先を決める際にわざと希望とは違う場所に飛ばす場合も多いようなんですよ。

その狙いは、あえて違う場所にすることで人生経験云々いろいろあるようですが、その真相は定かではありません。

 

 

 

地方に飛ばされることが多いため車が必須

地方に飛ばされることも多い正社員型派遣は、車が必須です。

電車やバスの本数も少なく、東京都違って網羅性もないため車がなければ生活できません。

 

30代くらいなら車を買うことも出来るでしょうが、20代は少し厳しいですね。

ただでさえ派遣は薄給なのに、車なんか買おうものなら容赦無く日々の家計を圧迫してきます。

ローンを組んで買ったとして、毎月の支払いや車検、ガソリン代やその他維持費など、優雅な暮らしはできないと考えた方がいいでしょう。

 

どの業界の派遣かにより勤務先は異なる

業界により、どこに飛ばされるかはある程度は絞られてきます。

機械分野なら東北から九州まで幅広く飛ばされますが、IT関係なら関東が多いです。

関東で働きたい人は、ITならまず大丈夫でしょう。ただ、当然IT派遣が全て関東というわけではありませんのでご注意を。

 

ちなみに、ITは関東が多いとはいっても引っ越ししないとは言っていません

関東内でもあっちこっちに飛ばされるため、数年単位での引っ越しは避けられないです。

引っ越しの労力もハンパないので、できる限り荷物は少なく生活した方がいいですね。

 

というより、そもそも派遣自体がピンハネ業で低賃金なためおすすめしません。

 

 

最初から派遣は避けた方がいいでしょう。

 

メリットが全くないのになぜ私は正社員型派遣になってしまったのか?

実際に私が正社員型派遣として働いてみて思ったのですが、メリットなど全くないんですよね。

正社員よりも優れている点が本当に見つかりません。

 

登録型の一般派遣なら、気軽に働けて合わなければすぐ辞められるほか残業も少なかったりなどメリットが多々ありますが、正社員型派遣のメリットって本当に何にもないですよ。

 

派遣元で正社員扱いなため辞める際も一苦労(普通の会社と手間が同じ)ですし、残業は派遣先正社員と同じくらいあるし、あっちこっちに転勤しなければなりません。

 

正社員の悪いところ取りしたのが正社員型派遣です。

その実態は会社と正社員の間にピンハネ業である派遣元が介入しているだけですからね。

ただ給料の40%ほどを毎月派遣元に取られているだけです。正社員型派遣を選ぶメリットがありません。

 

なのになぜ私が正社員型派遣になってしまったかを振り返ると、

 

「就活をちゃんとやらなかった」

 

これに尽きるんですよね。

 

私が大学4年生の時に色々就活したわけですが、

就活とかめんどくさいしみんな同じようなスーツ着てるのも嫌だし、面接とかいう自分を偽って

 

しろねこくん
御社が第一志望です!!

 

みたいなノリに耐えられなかったんです。

だからとっとと就活終わらせてしまおうと、ろくに就活もしなかったんですよ。

 

就活したのが3社で、内定をもらったのが2社。

そして何を思ったか、就活の際に採用担当の印象が良かった方の会社を選んだというオチです。

それが派遣会社だった、と。

 

しかも就活する会社を選んだのは全て合同企業説明会で見かけた会社だけっていう。

 

これだけ適当に就活していたら変な会社に入ってしまうのも頷けますね。

今振り返ってみて分かることですが、当時はただめんどくさい、それだけでした。

 

変な会社に入って後悔しないために

会社って一度入社してしまうと、辞めるのも大変ですよ。

転職は労力を使うし、辞めたら無職無収入という重圧もありなかなか環境を変えることは難しいと思います。(私は転職しましたが)

そこで無駄な時間を過ごしてしまうことも大きな痛手です。

 

ですから、入社する前にできるだけ会社の情報を調べ、変な会社に入ってしまわないようにするべきでしょう。

下調べの方法としては、大手の転職サイトを活用することが一番だと思います。

有名どころではリクナビNEXTなど、登録するだけで求人情報が入ってくるところを利用するのがいいですね。
リクナビNEXT

変な会社に入って若い貴重な数年を無駄にしてしまった私みたいな人が少しでも減ってくれますように。