会社を辞めると一気に自由になって、開放感から思いっきり遊んだり、家でゴロゴロしたり。
そういう生活がしばらく続くと、「なんかやる気が出ない・・・」みたいになり、なかなか転職活動を始められないものです。
私も過去に無職となったことがありますが、その期間が長引けば長引くほど、「今さら感」が出てきて行動に移せませんでした。
しかし、生きていくためにはいずれ再就職をしなくてはなりませんし、自由を満喫できるのも最初だけです。
毎日ゴロゴロしたり寝てばかりの生活ってどうしても暇すぎて飽きてくるんですよね。
それにずっと無職でいると、そのうち焦りも出てきます。
かといって、「実際に行動を起こす気力は湧かない・・・」というジレンマ。私もこれにかなり苦しめられた記憶があります。
今回は、「このままじゃやばい・・・」と思いつつもなかなか行動を起こせない過去の私みたいな人のために、そんな時の対処法についてまとめます。
退職した後に何もしたくなくなる理由
ではまず、なぜ退職後に転職活動をする気が出なくなるのでしょうか。
原因は色々とありますが、主な原因は
- 燃え尽き症候群によりやる気を失っている
- 無職が快適すぎて本心では働きたいと思っていない
- 会社で働いていた頃の記憶がつらいものしかないため、またあの環境に戻るのは嫌だと思っている
などでしょう。
逆に考えてみれば、前職の仕事が楽で、時間的余裕もあり、つらいこともなかったのであれば、辞めた後すぐに転職活動を始めているはずですよね。
特に会社が嫌でなければ、「毎月数十万円もの大金が安定して得られる会社員に早く戻りたい」という思いの方が強いはず。
しかしそうではないということは、やはりそれだけの理由があると考えてもいいでしょう。
前職が激務だったり、毎日仕事に追われて終電に駆け込む生活だったり、上司からパワハラを受けたりしてつらかったのではありませんか?
私も前勤めていた会社で毎日パワハラを受け、「二度と会社員なんてやりたくない」なんて思っていましたからね。
多分私もそれが原因で、心の何処かでもう一度会社員になることを避けていたのだと思います。その結果が、「転職活動をするやる気が出ない」ということでしょう。
しかし、そうはいってもやはり生きていくためにはお金が必要です。
毎月の家賃もかかりますし、会社を辞めると税金も全額自己負担なため「健康保険」や「厚生年金」、「住民税」などが重くのしかかって来ることになります。
税金だけで毎月数万円飛んでいきますから、貯金なんてあっという間に消し飛びます。
結局私は、貯金が光の速さで消えていくことに恐怖を覚え、再就職することにしました。
やはり、やる気が出ないからといっていつまでも転職活動を先延ばしにするべきではありません。
かといって、そう簡単にやる気が出てくれば誰も苦労しませんよね。
ですのでまずは、やる気を出す方法について見ていきましょう。
まずは外に出てみる
最初にやるべきことは、「とりあえず外に出る時間を増やしてみる」ところから始めるのがいいですね。
お散歩がてら外をフラフラするだけでもいいですし、ちょっとした遠出なんかもいいでしょう。
私はよく自転車に乗って川沿いをサイクリングしたりしていました。
とりあえず外出するだけでも気分が変わりますし、外出に抵抗がなくなれば再就職にも近づきます。
やはり、ひたすら家で過ごすよりも外に出た方が多少緊張感もありますし、人との出会いもあるかもしれません。
そこからお仕事を紹介してもらえる可能性だって、ゼロではありませんからね。
それに、これは私だけかもしれませんが、コンビニで何かを買う時に「無職」というステータスが後ろめたく感じるようになっていき、転職活動を始めるきっかけにもなりました。
病院に行く時なんかも、健康保険証を見せる時に「ああ、会社員じゃないってバレる」みたいに心の中で思ってました。(社会保険と国民健康保険はカードが違うのですぐに分かる)
外に出れば何かが起こるかもしれませんが、家の中にいれば何も起きません。
まず最初の1歩として、積極的に外に出るところから始めてみましょう。
とりあえずアルバイトを始めてみる
次は、簡単なアルバイトを始めてみることもリハビリ?としては最適です。
それに、「この歳でアルバイトか・・・」みたいに感じるようになって、「早く正社員になった方がいいかな」と思い始める可能性もあります。
それに、嫌でも人と会うことになるため人脈も出来るかもしれませんし、今まで知らなかった価値観を知ることも出来るかもしれません。
中には、「トイレ掃除をひたすら頑張っていたら社長から声がかかって社員になった」なんて話もあり、人脈というのは予想外の幸運をもたらしてくれる可能性があります。
バイトは気晴らしにもなりますし、お金も稼げて一石二鳥ですからとりあえず始めてみるのも悪くないでしょう。
適当に求人を眺める
とりあえず再就職(転職)への意識を高めるためには、ハローワークなどで求人を適当に眺める方法も効果的です。
様々な種類の仕事を見ているだけでも、自分の将来のイメージが少しずつ見えてきたりします。
わざわざハローワークに行くのが面倒でも今ではインターネットを使って簡単に求人を眺めることが出来ますし、リクナビNEXT等の大手の転職サイトを使って見てみるのも良いでしょう。
ハローワークで職業訓練を受けるのも有り
あとは、ハローワークで職業訓練を受けるのもオススメですね。
自分が将来やりたいことを勉強させてもらえる上にお金まで頂けるのですから、こんなに美味しい話はありません。
職業訓練でスキルを身に付け、未経験分野で正社員になったという人も多いです。
訓練の期間(3ヶ月ほど)は毎週5日間、毎日8時間ほど講義をしてくれるため、会社員だった頃の生活に再び慣れるためにも効果的です。
面接でも強力なアピールポイントになりますから、ぜひ利用してみましょう。
とはいっても、まずは行動しなければやる気も出てこない
やる気が出ない時の対策についてここまで書いてきましたが、やはりいつかは会社に勤める日がやってきます。
貯金も永遠には持ちませんし、バイトだけで今後何十年も生きて行くことはまず不可能です。
一生贅沢はせず、一生独身で質素に暮らせる自信がある人以外は、やはり早めに転職活動を始めた方がいいですね。
そもそも、やる気というものは「行動してから出てくる」ものなんです。
「やる気が出ないから行動できない」ではなく、「行動するとやる気が出てくる」ということ。
例えば家の掃除なんかも、やる前はあんなに面倒だったのにいざやり始めると止まらなくなって、結局部屋の隅から隅まで綺麗にしてしまった・・・なんて経験、誰しもが1度はあると思います。
会社だって、行く前はあんなに嫌だったのにいざ出社してしまえば終業時刻まで難なく過ごせたなんてこともよくある話です。
ですから、まずは行動。これが大切です。
人間、後回しにすると結局先延ばしにしてしまう生き物ですから、思い立った今やっておくと後で楽ができます。
せっかく今パソコンやスマホでインターネットを見ているのですから、ささっとやってしまいましょう。
最初のとっかかりさえなくなればあとはスムーズに行くものですし、もしかしたら今この瞬間が未来を変えるターニングポイントかもしれませんよ。
まず最初にやっておきたいことは、とりあえず転職サイトに登録をして
- 今の自分のキャリアなら、どんな業界に転職できるのか?
- 自分の年収相場はいくらなのか?
- 今、どの業界が熱いのか?
といったリサーチをすることです。
転職サイトに登録したからといってすぐに転職する必要はないですし、リサーチ目的だけでも十分に役割が果たせます。
常に求人をチェックしておけば、今どの業界が儲かっているのかといったトレンドが分かりますし、年収相場も見えてきます。
「そろそろ再就職(転職活動)しないとな」と思っている人は、とりあえず登録しておいて損はありませんよ。
また、もう本格的に転職活動を始めたいという人であれば、オススメは転職サイトではなく転職エージェントを使う方法です。
転職エージェントは職務経歴書の作成から面接対策などを行ってくれて、さらにあなたにマッチする求人を無料で紹介してくれる仲介サービスです。
独自求人も多いですし、企業側からお金を貰っているため利用者側の負担は0円です。
また、転職エージェントは「転職者が採用されなかった」または「転職者が入社後、半年経たずに辞めてしまった」場合は報酬が一切発生しないため、真剣にあなたの転職をサポートしてくれます。
転職エージェントは、国内最大手の
を選べば間違いありません。大手というだけあって他を使う必要がないくらいサービスが充実しています。
私は3社も4社も登録してしまったのですが逆に対応が追い付かなくなって非効率でした。
最初からリクルートエージェントだけにしておけば良かったなと今になって思います。
まとめ
私もそうだったので「転職活動をする気が出ない」というのはよく分かるのですが、先延ばしにしていても結局いつかはやらなければならない時がやってきます。
だったら尚更早い方が年齢的にも有利ですし、幸い今は求人数も豊富で会社も採用に積極的です。
仕事が溢れている今のうちに、早く転職してしまった方がいいかもしれませんね。
いつまでもこの状況が続くという保証はどこにもないため、後で後悔しない選択を取ってください。