会社を無断欠勤すると、一体どうなってしまうのでしょうか。
実際に無断欠勤をしてしまった人で今この記事を読んでいるのであれば、かなり焦っているかもしれませんね。
結論から言えば、無断欠勤は会社勤めをしていく上でかなり重大な失態で、これを何度も繰り返していればいずれ「懲戒解雇」になる恐れもあります。
もしただ単に休みたいだけだったのであれば、電話一本入れて仮病でも何でも使えば良かったと思うのですが、それすらしなかったということは
- 余程の事情があった
- 連絡出来なかった
- 連絡したくなかった
- 怒られるのが怖かった
- 前からずっと会社を辞めたいと思っていた
のどれかでしょう。
まずはそれぞれのパターン別に、対処法を書いていきます。
その後に「無断欠勤したらどうなるか」について書いていきますので、もしそちらから見たい場合は下の目次から飛んでくださいね。
何かしらの事情があって会社を無断欠勤した場合
何かやむを得ない理由があって会社を無断で休んでしまったのであれば、今すぐにでも会社に電話をしてその事情を説明してください。
日頃から無断欠勤を繰り返していたのならともかく、理由が理由なら上司も理解してくれるはずです。
事態が片付いて落ち着いたら、すぐに会社へ連絡してください。
連絡出来なくて無断欠勤した場合
「会社の連絡先を知らなかった」か、または「寝すぎて気が付いたら夜だった(退社時間を過ぎていた)」という場合。
前者の場合であればもはや仕方ないことなので、次に出社した時にそのことを話せば何とかなるでしょう。
後者の場合は・・・次に出社した時に怒られることは覚悟の上で、必死に謝って許しを得てください。
連絡したくなくて無断欠勤した場合
ただ何となく会社が嫌いで連絡したくなかったのかもしれませんが、あまりよろしいことではありません。
まあ、「連絡したくないからしない」っていう選択が普通に取れるってことは、その会社の社風が余程ゆるいか、社内での人間関係が良好な場合ですかね。
無断欠勤しても許される会社というのは聞いたことがないですが、まあ何度もやっている訳ではないのなら何とかなるでしょう。
そういう社風であれば、次の日何食わぬ顔で出社しても大丈夫かもしれませんね。
適当に言い訳を作って、
- 「あれ、休むって言ってませんでしたっけ?」
- 「すみません、有給申請したと思ったんですが出来ていなかったみたいですね」
- 「休みの日だと勘違いしていました」
などと説明しましょう。
ただ、いくらそうだったとしても、やはり何の連絡も無しに休まれてしまうと「何か事件に巻き込まれたのではないか」という心配をかけてしまいます。
次に休むことがあれば必ず会社に連絡を入れるようにしてください。
怒られるのが怖くて無断欠勤した場合
怒られるのが怖いからといって、何もしなければ次会社に出勤した時にそれ以上に怒られるということは覚悟しておいてください。
それに、すぐに電話で話せば事なきを得たかもしれないのに、何もせず出社してしまえば
- 「なぜ電話の1本もよこさないのか?」
- 「ぶっ倒れたんじゃないかって心配したんだぞ!?」
- 「社会人として、連絡するのが普通じゃないのか?」
などと責められることになってしまうかもしれません。
電話が難しければメールでもいいですから、とにかくすぐに会社に連絡を取りましょう。
前からずっと会社を辞めたいと思っていたから無断欠勤してしまった場合
前々からずっと会社を辞めたいと思っており、ついに「行きたくない」という気持ちが限界に達して無断欠勤してしまったのであれば、そのままフェードアウトしてしまうのもいいかもしれません。
ずっと連絡もせず欠勤していれば勝手に解雇されますからね。
ただ、会社がその気になれば、無断欠勤が2週間ほど続いた時点で「懲戒解雇」の処分をしてくる場合があります。
そうなれば転職の際にも「重責解雇」扱いとなり、不利になるかもしれません。
まあ、履歴書に必ず書かなければいけないという決まりはないため、隠し通すことは一応可能ですが・・・。
後々のことを考えるのであれば、次からはきちんと出社し、退職届を提出して正当に辞めた方がいいですね。
また、もし今後も会社を続ける気があるのであれば、次出社する時にきちんと謝って許してもらってください。
無断欠勤するとどうなる?
では、無断欠勤してしまうと一体どんなことが起こるのでしょうか。
減給、ボーナスカットの処分を受ける可能性が高い
無断欠勤した日の給料が支払われないのは当然ですが、さらに罰として減給処分を受けるかもしれません。
労働基準法では1ヶ月10%までの額を減給できることになっており、その範囲内で減給される可能性が高いです。
また、当然ボーナスの査定にも響くため、ボーナスカットも覚悟しておく必要があります。
懲戒解雇される恐れがある
上の方でも少し触れましたが、無断欠勤が2週間ほど続けば懲戒解雇される可能性が極めて高くなります。
会社から自己都合退職を勧められればまだマシな方ですが、そんな優しい会社ばかりでもありません。
懲戒解雇されれば職歴は「重責解雇」となってしまうため、転職にも響きます。(履歴書に書かなければバレませんが)
それに、本来貰えるはずだった退職金も貰えなくなってしまいます。
信用を失う
当然、無断欠勤をするような社員は信用を失います。
仕事も任せて貰えなくなるでしょうし、出世もほぼ不可能になると思った方がいいです。
それに少なからず社内でも居づらくなってしまいますし、いいことなんて1つもありません。
損害賠償を請求される可能性がある
会社が「無断欠勤により被害を被った」と言い、損害賠償を請求される可能性もあります。
全てが正当であるとは限りませんが、正当だと判断された場合は支払う必要があり、多額のお金が飛んでいくことになってしまいます。
無断欠勤というものは今後の人生にも大きな影響を及ぼすことがあるくらい重大なことですから、絶対に避けるべきです。
無断欠勤してしまうくらい追い込まれていたなら
無断欠勤してしまうということはもしかしたら、それほどまでに追い込まれているということかもしれません。
このまま働き続けていてはいずれまた無断欠勤して、懲戒解雇になる可能性もあります。
それほどまでにつらいのであれば、転職も視野に入れて進めていきましょう。
・・・とはいえ、いきなり転職というのも難しいでしょうから、まずはとりあえず転職サイトに登録をして、
- 今の自分のキャリアならどの業界に転職できるのか?
- 自分の年収相場はいくらなのか?
- 今、どの業界が熱いのか?
といったリサーチをしておくといいですね。
転職サイトに登録したからといってすぐに転職する必要はないですし、リサーチ目的だけでも十分に役割が果たせます。
常に求人をチェックしておけば、今どの業界が儲かっているのかといったトレンドが分かりますし、年収相場も見えてきます。
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まとめ
いかなる理由であっても、無断欠勤というのはよろしくない事です。
休む際は必ず会社に連絡を取り、謝ったり事情を説明したりしてください。
会社としても何の連絡もなければ、
- 「何か事件に巻き込まれたのではないか」
- 「無断欠勤とか社会人失格もいいところ」
- 「もしかして、自宅で亡くなっているのでは」
など、あらぬ心配をかけてしまいますからね。
入社したばかりで連絡先を知らない場合であっても、会社のホームページから調べるなどいくらでも方法はあります。
まだ会社が業務時間内であれば今からでもいいので「風邪を引いて今まで寝ていました」などの理由を作り、電話でもメールでもいいので、連絡をしてください。