【辞めたい】ブラック企業を辞めるにはどうしたらいい?ブラック企業を確実に辞める方法はこれだ!

笑顔で退職

「ブラック企業を辞めたいけど、どうしたらいいのか分からない・・・」という人は多いです。

毎日仕事が激務だったり、パワハラを受けていたりしても、辞め方が分からなければいつまで経っても辞められません。

ブラック企業であれば会社を辞めるのにも一苦労で、上司からの強引な引き止めに合ったり、退職までの間に嫌がらせなどをされるかもしれません。

ですから、ブラック企業を辞めるのであれば「辞める前の準備」と、「きちんとした知識を身に付けておく事」が何よりも重要になってきます。

準備や知識といっても、そこまで大変なものでもありませんから大丈夫です。知っているかいないか、準備をするかしないかの違いだけです。

 

 

ブラック企業を辞める前の準備

ではまず、ブラック企業を辞める前の準備についてです。

行き当たりばったりで会社を辞めようと思っても、ブラック企業は様々な妨害を行ってくるかもしれません。

私も前社がブラック企業だったのですが、「辞めます」と言ったら後日大勢の社員を引き連れて家の前まで来ましたからね。

「説得するために来た」とか言っていましたが、社員全員に囲まれて辞める理由などを問い詰められましたので、もはやパワハラすら通り越していたと思います。

他にも、上司との面談が3回くらいあったり、それが終わるとさらに人事の人と面談・・・みたいにかなり大変な思いをしましたから、やはり辞める前の準備というのは本当に大切です

 

1つずつ、詳しく見ていきましょう。

 

辞めたいと思った理由を明確にする

まずは、今の会社を辞めたいと思った理由を明確にしましょう。

漠然と「辞めたい」と思っているだけでは、たとえ転職したとしても今と同じような会社に入ってしまうかもしれません。

人間は忘れてしまう生き物ですし、思い出は美化されるものです。

たとえば「仕事が激務だから」というのが辞めたい理由だったとしても、それを自分の頭の中でしっかりと把握できていなければまた同じように激務な会社に入社してしまう可能性があるという事です。

 

それに、上司から辞める理由を聞かれた際も、きちんと準備しておかなければ言葉に詰まってしまいます。

「なんで辞めるんだ?」と言われた時に、「え?あっ・・・ちょっと仕事量が多すぎてですね・・・」みたいに口ごもってしまうと、その穴を突いて徹底的に辞められないように説得されてしまうでしょう。

退職理由を明確にしていなければ説得を押し切ることも難しいですから、やはりまず最初にやっておくべきことは「退職理由を明確にすること」ですね。

 

とは言っても、そんなに難しく考える必要もありません。

紙に書くなり、スマホのメモアプリを使うのでもなんでも良いので、どこかに書き出すだけでも頭の中をかなり整理する事が出来ますよ。

 

次の職場をイメージする

会社を辞める前に、次の職場をイメージしてみましょう。

リクナビNEXTなどを使って求人を見ながら、実際にそこで働く自分を想像して見てください。

そうすることで転職の不安も無くなっていきますし、自分の将来像を掴むことが出来ます。

 

人間は先の見えない状態が一番不安を感じますから、要はそれを解消してあげれば良いということですね。

  • 自分にはどんなキャリアがあるのか?
  • どんなスキルを持っているのか?
  • 次はどういう職場で働きたいのか?
  • 年収はいくらくらいが理想なのか?

 

等と言った事をしっかりと把握しておきましょう。

ブラック企業で働いていると激務で時間がなかったり、パワハラなどのストレスから実際に転職活動をすることは難しいかもしれませんが、ここでは情報収集を行う程度で十分です。

 

余裕があれば面接などに臨むくらいで、「受かったら儲けもん」くらいの感覚で良いでしょう。

 

会社を辞めた後のことを考える

会社を辞めた後に転職するか、会社を辞める前に転職するかで多少の違いは出ますが、それでも金銭的な面に突いてはしっかりと考えておく必要があります。

会社を辞める前に転職活動を行う場合であっても交通費などの出費はかかりますし、次の職場に入社してから次の給料日までは1ヶ月程度期間が空きますから、そのための備えは必要です。

たとえば、4月末に会社を辞めて5月1日から新しい会社で働き始めたとしても、最初の給料日は6月の中旬頃になるでしょう。

多くの会社は、5月分の働きは5月末に締められ、その翌月の中旬頃に給料が支払われるため、1ヶ月間生活できるだけのお金は用意しておいた方が良いですね。

 

また、会社を辞めた後に転職活動をする場合は当然、次の仕事が見つかるまでの間に生活費がかかりますし、転職活動をする際にも交通費などのお金は必要です。

会社を辞めてから転職活動をする場合は失業保険の給付が受けられますが、自己都合退職などの場合は3ヶ月間の待機期間があるためすぐにお金をもらうことは出来ません。

会社都合退職の場合は7日経てばすぐに失業保険が貰えますが、ブラック企業が「会社都合退職」にしてくれるかどうかは微妙なことろです。

会社としては会社都合退職されてしまうと助成金が出なくなったり、あとで損害賠償などを請求される恐れがあるため、自己都合退職(社員の都合で勝手に辞めた)という方向にもって行きたがります。

 

ですから、何が起こっても良いようにまずは4ヶ月分の生活費(待機期間の3ヶ月+次の給料日までの1ヶ月)を、会社を辞める前に貯金しておきましょう。

 

(失業保険については、下記記事で分かりやすくまとめています。)

 

 

ブラック企業を辞めるための知識

次は、ブラック企業を辞めるために知っておきたい知識についてです。

知っているのといないのとでは大違いですので、知識武装をして賢く退職しましょう。

 

最初に退職する旨を伝える相手はどうする?

まず、最初に「辞めます」と伝える相手についてです。

一般的なのは、直属の上司や、課長以上の管理職に伝える事ですね。

間違っても、飲み屋などで同期にポロッと言ってしまわないように注意してください。

噂というのは思っている以上に広まってしまうものなので、同期から上司に伝わり、先手を打たれてしまう可能性があります。

印象も良くないですし、辞めるまでの間に嫌がらせ等を受ける可能性も高まりますから、必ずきちんとした場で伝えるようにしてください。

また、その際は口頭やメールで「お話があるので、少しお時間を頂けますか?」と事前にアポをとっておきましょう。

 

有給はしっかりと全消化する

ブラック企業だと、そもそも有給を使わせてくれなかったり、「そんなものは無い」などと言われているかもしれません。

ですが、有給は採用から6ヶ月経てば10日間分必ず与えられるものですし、有給は社員の権利です

よく「権利を主張する前に義務を果たせ」みたいに言われますが、義務云々の前に権利は権利です。

極論ですが、権利を主張するために義務を果たす必要など全くありません。

まあ、ブラック企業で今まで頑張ってきたのであれば必要以上の義務はすでに果たしているはずですから、後ろめたく思う必要はありません。

 

有給の残日数は給与明細に記載されていますから、まずはそこを確認してみましょう。

辞める際にも有給があれば余裕を持って転職活動に臨めますから、必ず取得しておきたいところです。

もしそれでも「有給なんて認めない」と言われた場合、それは完全に違法ですので「労働基準監督署に相談に行って良いですか?」と言ってみましょう。

こう言えば大抵の場合認めてくれますので、実際に労働基準監督署(労基)に行く必要はありません。

それでも頑なに認めてくれなかった場合は、本当に労基に行った方がいいでしょう。

ネットで最寄りの労基を調べて、受付で「会社が有給を使わせてくれない」と言えば良いだけですので、そんなに難しいことではありません。(まあほとんどの場合、実際行くことにはならないと思います。)

 

未払いの残業代の請求方法

ブラック企業であれば、「きちんと残業代が支払われていない」ということがあるでしょう。

その場合、証拠を集めて請求すれば、必ず全額支払わせることが可能です。

タイムカードや給与明細等、今からあらゆる証拠を用意しておきましょう。

 

ただ、もし「タイムカードを切ってから業務に戻るように指示を受けた」場合は、なかなかその証拠は集められないかもしれません。

会社のPCの時計を写真に撮って「この時間まで自分は会社にいた」という証拠が一番良いのですが、そこまでやっている人は少ないと思います。

会社も後で請求されないように巧妙に(悪賢く)立ち回っていますから、会社の方が一枚上手という場合もあります。

そういった場合は対抗する手段がないため、潔く「こんな会社辞めて正解だった」と気持ちを切り替え、さっさと忘れてしまった方がいいでしょう。

 

パワハラや過労に対する慰謝料の請求方法

パワハラや過労に対する慰謝料をブラック企業に請求したい場合は、その証拠をボイスレコーダーなどで録音しておくのが一番良いです。

それ以外でも、メモや日記に日付と天気と共に記録を残しておくのも良いですね。

「証拠を残して後で仕返ししてやる!」と思えば、パワハラや過労も逆に「よし、証拠が増えるぞ」と思えるので辞めるまでの間も耐えられると思います。(私がそうでした。)

 

また、医師の診断書等があればそれも強力な武器になりますので、集められるものは全て集めておきましょう。

 

会社が辞めさせてくれない場合は?

会社を辞める際、多くの場合は引き止めにあうものです。

ブラック企業であればなおさら人が集まらないため、強引に引き止めてくるでしょう。

それくらい、社員に辞められるのは会社にとって痛手なんですよね。

  • 「もう少し頑張ってみようよ」
  • 「今辞められたら困る。もう少し続けてくれないか」
  • 「みんな頑張っているのに、1人だけ逃げるの?」

 

など、良心に訴えかけてきたり、

  • 「給料上げるから続けてくれ」
  • 「希望の勤務地に異動させて上げるから辞めないでくれ」
  • 「昇級させて上げるから辞めないでくれ」

 

などと、今よりも好条件を提示して引き止めてくることもあります。

辞める意思が固まっていたのにも関わらず、こういった待遇アップを持ちかけられ心が揺らいでしまう人も多いですね。

ただしこの場合は単なる口約束である場合も多いため、後で「え?そんなこと言ったっけ?」と言われてしまうかもしれません。

もし「待遇を上げてくれるのであれば会社に残る」というのであれば、必ずボイスレコーダーなどで証拠を残しておきましょう。

 

そんなことは関係なく辞めたいのであれば、こういった「口約束」な言葉に耳を傾けないように注意してください。

 

上司が「自分の身の保身のため」に引き止めている場合も

人を雇うのには様々なコストがかかります。

採用担当者の給料から交通費やら説明会やら面接やら、人1人雇うのにはお金以外にも多大な労力を必要とするわけですからね。

そういった背景がある以上、辞める人を引き止めるのは無理もない話と言えます。

さらには、あなたに辞められることで上司の評価が下がる恐れもあるため、上司個人としてもあなたに辞められるわけにはいきません。

もし部下であるあなたに辞められてしまえば、人事部から

  • 辞める兆候になぜ気がつかなかったのか?
  • もう少し強引に引き止めていれば辞めなかったのではないか?
  • 常日頃からしっかりと目をかけていれば辞めなかったのではないか?
  • 部下への接し方に問題があったのでは?

 

などといったことを言われ、上司の出世に響いたり給料に関わってくる可能性があるからです。

それ以外にも、あなたを採用した人が

  • 「おいおい、うちを辞めるようなやつに内定出したの誰だよ」
  • 「採用担当者の見る目がないんじゃないか?変えた方がいいのでは?」
  • 「次からはもう少ししっかりと選考して、辞めない人材を採用してくれ」

 

などと言われてしまいます。

 

こういった事情があるため、強引な引き止めをしてくる会社が多いんですよね。ブラック企業であればなおさらです。

 

どうしても辞められそうにない時はどうしたらいい?

上記の事情がある以上、強引に引き止められるということはある程度覚悟しておいた方がいいでしょう。

つまり、いかに自分の退職意志の強さを示すことが出来るかが重要だと言う事です。

とはいっても、いきなり「何が何でも辞めます!!決めましたから!!(退職届ドンッ!)」では挑戦的すぎますから、まずはジャブを打ってください。

上司に「相談があるの2人きりでお話したいのですが、お時間に都合がある日にちを教えてください」と伝え、その後で

「退職を考えている」と、やんわりと辞める意思を伝えてみましょう。

もしすぐに納得してくれれば円満退社ですが、ブラック企業ではまず無理でしょう。

そこで、

  • 「この会社では私がやりたかった仕事が出来ないので辞めます。」
  • 「家族が病気になってしまい、看病するために実家に戻らなければならないので辞めます。」
  • 「実家の事業を引き継ぐため、辞めます。」

 

と、多少嘘はついてもいいので辞める意思が強いことをアピールしつつ話しましょう。

それでも納得してもらえない場合は、「退職届けを内容証明郵便と配達証明で郵送し、2週間経ったら会社に出社しない」という手段を取ることで一応辞めることは可能です。

ですが、当然円満退社とは程遠いですし、さすがにそこまで出来ないかもしれません。

 

そういった場合は、退職代行サービスを使うのが最も効果的な方法ですね。

 

退職代行サービスはブラック企業を辞めるまでの手順を全てあなたの代わりに請け負ってくれるため、面倒なことをしなくても会社を辞めることが可能になります。

実は私も退職代行サービスを使って会社を辞めており、社員が大勢で私の家の前に押しかけてきた時もすぐに対応してくれたのでとても助かった経験があります。

退職代行サービスについては下記記事でまとめていますので、合わせてご覧ください。

 

 

転職の準備をしておこう

会社を辞める前に、やはり転職の準備はやっておいた方がいいです。

なんの準備もせずに勢いで辞めてしまえば、しばらく次の会社が見つからず貯金は減っていく一方です。

そうなれば焦りも出てきて、なかなか内定も決まらないという悪循環に陥ってしまいます。

実際に行動するのは会社を退職した後でも構いませんので、まずは準備だけ進めておきましょう。

 

具体的な転職準備としては、転職エージェントに登録しておくのがいいですね。

転職エージェントは職務経歴書の作成から面接対策などを行ってくれて、さらにあなたにマッチする求人を無料で紹介してくれる仲介サービスです。

私も過去転職した際に利用したのですが、やはり辞める前に準備を万全に整えておくことで退職後すぐに転職活動に移れましたし、心の余裕がかなりありました

 

会社を辞めるまでの間にエージェントが私に合った求人を探してくれていましたし、書類の作成や面接対策などもある程度進んでいたためとてもスムーズに転職することが出来ましたね。

求人を出している会社が費用を負担しているため、利用は無料ですし、土日や祝日でも対応してくれます。

 

転職エージェントは、国内最大手の

 

と、外資系に強い

 

あたりを使えば良いでしょう。

この2社で国内・外資どちらの求人にも対応可能です。

(外資系に興味がなければ、リクルートエージェントだけでOK)

逆に3社も4社も登録してしまうと対応が追いつかなくなり、非効率的になるので注意してください。

 

もし、それも出来ないくらい忙しい場合は、せめてキャリコネなどで会社の口コミを見るだけでもかなり違います。

  • 「この会社は業務量が多すぎる」
  • 「上司が体育会系で、言葉がキツイ」
  • 「仕事量が少ないのに、給料が良い」

 

等々色々な書き込みが見れるので、次の会社選びの際に大変参考になります。

私も転職した際に利用しており、転職エージェントから紹介された会社名でキャリコネで検索をかけ、その会社の社風などを調べていましたね。

口コミなので通勤中の電車の中でも気軽に見れますし、利用も無料です。

いくら求人では良いことばかり書いてあったとしても、入社して見たら全然違った!なんてこともありますから、会社の口コミを見ることはかなり重要です。

転職してもまたブラック企業に入ってしまえば意味がないですし、今のうちにやっておくと後で楽ができます。

 

まとめ

ブラック企業は辞めるのにも一苦労ですが、準備をしっかりと進めて知識も身に付けておけば賢く辞めることが可能です。

幸い今は転職市場も活発で会社も採用に積極的ですから、辞めるなら今がチャンスでもありますね。

 

退職してから転職準備を始めていたのでは遅すぎで、貯金と焦りとの戦いになってしまいますから、あとで後悔しないためにも今のうちにしっかりと準備を進めておいてください。