面接の段階で、その会社がブラック企業かどうかを見分ける方法を知っていますか?
よく知られているブラック企業の見分け方としては、求人情報で
- アットホームな職場です!
- 入社後すぐに即戦力として活躍できる!
- 20代で年収1000万円可能!
などと書かれていればブラック企業である可能性が高い・・・なんて言われていますが、当然これだけでは不完全です。
というのも、会社側だってこういうことは把握してきていますから、そういうブラック企業風な書き方を避ける会社も出てきているんですよね。
つまり、いかにも「ホワイト企業ですよ」みたいな雰囲気を醸し出すような求人にして、ブラック企業であることを隠そうとしている会社も多いんです。
ですから、求人情報の段階ではそこが本当にブラック企業だとは言い切れない状況だということです。
こういう会社は「入社させてしまえばこっちのもの」とでも言わん限りで、うっかり入社してしまえば奴隷のようにこき使われるかもしれません。
そこで大事になってくるのが、面接です。
面接であれば求職者と採用担当者(その会社の社員)が直接顔を合わせますし、実際に会社にも赴くため、社員の表情や会社の雰囲気などを実際に目で見て確かめることができますよね。
今回は、面接の際にそこがブラック企業であるかどうかを見分ける方法についてお伝えいたします。
目次
面接でブラック企業かどうかを見分けるには、まず面接官を観察すること
まずは、面接時の採用担当者(社員)の顔色と表情、そして目を確認しましょう。
そこがブラック企業であれば顔もやつれているでしょうし、表情はぎこちなく、そして目は死んだ魚のような目をしている場合が多いです。
こういうのは自分の直感次第なのですが、目が充血していたり、なんとなく「この人、すごく疲れた感じ」と感じた場合それは大方正しいでしょう。
しかし、中にはブラック企業耐性を持つ人や、疲れていてもそれを表情に出さず隠すのが得意な人もいますから油断はできません。
とは言っても最初の面接を担当する人は大抵2、3人はいるでしょうから、その中の全員が耐性を持っている可能性は低く、その中の1人くらいは見破りやすい人がいるはずです。
また、中には「疲れすぎてネジがぶっ飛び、逆にハイテンション気味」な人もいますが、重要なのは直感で「なんかおかしい」と感じ取ることです。
ブラック企業の確率が高い「面接時の質問」とは?
次に面接の最中の話ですが、ブラック企業が聞いてきやすい質問というものが存在します。
- 「残業が多いけど大丈夫?(たくさん働け)」
- 「休日出勤あるけど平気?(休まず働け)」
- 「体力には自信ある方?(労働時間長いよ)」
- 「自主的に行動できるタイプ?(基本放置だけど自分の力でなんとかしてね)」
- 「うちの会社は割と厳しいけどやっていけそう?(パワハラに耐えられる?)」
といった言葉の本音と建前は上記のようになっており、このような質問をされた場合はまず警戒してください。
他にも、
- 「父親はなんの仕事してるの?」
- 「彼氏(彼女)はいる?」
などといった、本来面接では聞いてはいけないことになっている質問をしてきた場合もかなり怪しいですね。
もしこういった質問をされて違和感を感じた場合は、面接の最後などで「何か質問はありますか?」と言われた際に次の質問を投げかけて見てください。
「〇〇さん(面接官の名前)の仕事のやりがいはどのような部分ですか?」
と聞いてみましょう。そこで言葉に詰まったり、空を見つめて考える素振りを見せるならよりブラック企業である可能性は高いでしょう。
「ん〜そうですね・・・えっと・・・お客様に、喜んでもらえること・・・ですかね?」
みたいに、かなりたどたどしい場合は嫌々働いているだけかもしれません。
普段からこういったことを意識していなければ、「仕事のやりがい」なんて聞かれてすぐに言葉は出てきませんからね。
社長面接ではさらにブラック企業かどうかを判別しやすい
もし最終面接まで進んだ場合、社長と面接することも多いでしょう。
会社によっては入社するまで社長と一切顔を合わせないこともあるのですが、社長面接があった場合はむしろラッキーだと思ってください。
というのも、会社の色というのは社長をみればほぼ分かるもので、社長の性格で会社の社風というものが決まってくるんですよね。
まあ、会社のトップがその会社を作っているわけですから当然といえば当然なのですが。
もし社長が個性的すぎる人であったなら少し警戒が必要です。
個性的というのは悪く言えばその人に振り回されるということでもあり、「普通の会社」である確率は低いですね。
また、もし社長が威圧的な態度だった場合は完全にアウトです。
社長が威圧的ということはそれが社風にも現れている可能性が高く、パワハラが蔓延していたり、社風が超体育会系であったり、もしくは社長のワンマン経営で悩まされることになるかもしれません。
入社前にブラック企業かどうかを判断するために
以上の点に気をつければ、ブラック企業に入ってしまう可能性を大幅に下げることが可能です。
しかし、ブラック企業であるかどうかを完璧に見分けることはやはり出来ません。
私たちも人間ですから、洞察力にも限界があるというものです。
また、面接官の方が一枚上手で、人を騙すことに長けている人物である可能性だって当然あります。
ブラック企業なのを上手く隠して、都合の良い労働力を確保しようと躍起になっているかもしれませんね。
ただ、「ブラック企業である」という基準って結局人それぞれなんですよね。
長時間労働だって、残業してたくさんお金を稼ぎたいと思っている人にとってはむしろウェルカムでしょうし、パワハラが横行している会社でもそういうのに慣れている人であれば別になんとも思わずやっていけます。
つまり大事なのは、いかに「自分にとってのブラック企業」を避けるかということなんです。
例えば自分の時間(プライベート)を大切にしたい人にとっては労働時間が長い会社はブラック企業ですし、厳しい会社が嫌だという人であれば超体育会系の会社はブラック企業でしょう。
ですので、入社前にいかにその会社の社風を把握して「自分に合っているか」を判断するという事が重要になってきます。
会社に入る前に会社の雰囲気を知る手段としては、キャリコネが挙げられますね。
私も以前利用していたのですが、これは会社の口コミが見られる掲示板のようなサービスで、その会社に実際に入社している人が書き込んでいます。
会社の内部事情から給料の話、社風や仕事内容などについてのリアルが書き込まれているため、会社の社風を把握するのにかなり役立ちました。
応募しようと思っている会社の名前で検索をかけ、事前にどういう雰囲気の会社であるかを知るために使っていましたね。
それに、例えば求人に月給20万円と書いて合ったのにも関わらず、キャリコネでは「入社したら月収18万円しかもらえなかった」と書いており、事前に求人の嘘に気がつくこともできました。
キャリコネの利用にあたって料金は一切かかりませんでしたし、暇な時やベッドでゴロゴロしている時にも気軽に情報収拾が出来たので重宝していましたよ。
やはり、ブラック企業を避けるためには入社前に会社の内部情報を把握することが何よりも大切でしょう。
また、キャリコネのサイトには「転職」と書かれていますが、就職活動で情報収拾のためだけに使うことだって当然可能ですよ。
キャリコネを上手く活用して「その会社が本当に自分に合っているか?」を調べ、ホワイト企業に入社してくださいね。