会社で出世できずに平社員のままでは給料も上がりませんし、立場も上がらないため肩身の狭い思いをしますよね。
それに出世というのは一種の目標ですし、何かしらの肩書きが手に入ればより社内で立ち回りやすくなるほか、仕事のやる気も出てくるというもの。
ただ、これがなかなか難しいんですよね。
役職というのは1つの会社内で無限にあるわけではないため、いつもそのポストは椅子取りゲームのごとく奪い合いになります。
そうなれば当然そこから溢れる人も出てきますから、
- 「なんか出世できそうにない」
- 「仕事で結果を出しているのになぜか出世できない」
- 「一生平社員なのかな」
という悩みを抱えている人はやはり多いですね。
ずっと出世できなければ将来も不安になりますから、なんとかしたいところです。
では、そんな状態から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか。
出世するためにはどうしたらいい?
まず、出世する人というのは大きく分けて
- 周りよりも能力が高い人(相対評価)
- 能力があるように見せられる人
- 上司や社長に気に入られた人
この3タイプに分けられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
1、周りよりも能力が高い人(相対評価)
まず、当然の事として「能力が高い人」は出世します。
高い能力を持っていれば様々な仕事を人よりも早くこなす事ができますから、周りからも頼りにされますし、全体の統括役として上の立場に行くことが可能です。
ただ、これはあくまで「周りよりも」です。
例えば極端な例になりますが、自分以外の人たちが文字すら書けないレベルであれば、自分がたとえそこそこなレベルであったとしても出世できます。
逆に、自分が特別な資格を持っていて仕事もバリバリ出来るとしても、周りの人がそれ以上のスーパーマンばかりであれば自分の存在なんて霞んでしまいますよね。
冒頭でも書きましたが、出世のポストは椅子取りゲームであり、枠には限りがあります。
周りが自分よりもすごい人ばかりであればその人たちが枠を埋め尽くしてしまい、自分の入る余地がありません。
つまり、「いかに周りよりも優れているか」が重要だということですね。
言い換えれば、今の会社で出世できそうにないのであれば、転職して会社のレベルを下げることで一気に出世に近づくことが出来るかもしれません。
前の会社では皆が当たり前にできていたことでも、転職先の会社では重宝されるスキルかもしれませんからね。
もしそれが難しければ、「部署を異動してもらう」などでも構いません。
要は「自分が勝てるステージに身を置く」のが、出世への近道だということ。
それに、「今の会社の平社員」と、「転職して少しレベルを落とした会社の役職持ち」では後者の方が給料が高くなる場合も多いですから、狙ってみる価値はあります。
もし、部署の異動も転職も難しいようであれば、普通に今の会社で頑張って周りよりも評価されるように頑張るしかありません。
2、能力があるように見せられる人
次は、「本当はそこそこな能力だけど、デキる奴に見える人」も出世しやすいです。
これは恋愛で考えてみてもそうなのですが、自分を上手く魅せることが得意な人は何事も評価されやすいですよね。
それくらい「この人、仕事が出来そう」と思われるのは大事なことで、やはり人間というものは人を見る際に雰囲気で判断している部分も大きいんです。
逆にいくら仕事がバリバリ出来るとしても、いつもオドオドしていて下を向いているような人であれば、「こいつは仕事は出来るけどなんか頼りないし、役職者向きじゃないな」と思われてしまいます。
ですから、たとえハッタリでも
- 「なんか堂々としている」
- 「表情が自信に満ち溢れている」
- 「立ち振る舞いが男らしい」
などの雰囲気を持つ人は人間的に評価され好かれやすいため、それによって出世する人もいます。
たとえ能力がそこそこだとしても「頼りになりそうなオーラ」を持っている人であれば、全体をまとめる人として役職がもらえる場合もありますからね。
出世を目指すのであれば、立ち振る舞いも変えていきましょう。
3、上司や社長に気に入られた人
そして最後は、上司や社長などといった上の立場の人に気に入られた場合です。
日本ではまだまだ「村社会」的な側面も大きいため、役職者に気に入られた人が出世する事も多いです。
「こいつはまだ能力は低いけど気に入った。少しづつ教育していけばなんとかなるだろ」みたいに、人間的に好きか嫌いかで役職を与えるかどうかを決める会社もまだまだ多いですね。
逆に言えば、たとえ能力が高かったとしても上司や社長に気に入られなければ一向に出世できない・・・なんてパターンもあります。
実際私の会社でもすごく能力の高い人がいたのですが、いつも上司に反発していたため、ずっと雑務をやらされるようになったりイジメに近いことをされるようになって退職に追い込まれてしまった人がいます。
他にも、「なんでこの人、仕事出来るのに平社員なんだろう?」と思って上司に聞いてみたら、「あいつはなんか人間的に好きになれない」と言っていたこともあります。
これって、完全に雰囲気で判断していますよね。
つまり、日本の会社で出世したいのであれば「いかに上の立場の人たちに気に入られるか」が重要だということです。
もし、ただ肩書きが欲しいだけなら・・・
一応書いておくと、もし出世したい理由が「ただ肩書きが欲しいだけ」なのであれば、会社にダメ元で頼んでみるのも1つの手です。
最近では名ばかり管理職も増えてきていますし、社長との距離が近い小さな会社であれば、とりあえずの肩書きだけならくれるという所もあります。(さすがに大企業では厳しいでしょうが)
その代わり給料なんて対して上がらないでしょうし、仕事量はかなり増えることになるとは思いますが、もし本当に見栄のためだけなのであればそれで十分かもしれません。
出世できない原因を聞く
出世したい理由をよく考えた上で、上記に書いたような「見栄のため」ではなく
- 将来の自分のため
- スキルを身につけたいから
- 大きな仕事をやってみたいから
などの理由であれば、「自分がなぜ平社員止まりなのか?」ということを上司や社長に聞いてみるのもいいでしょう。
- 「自分の何が悪いのか?」
- 「自分に足りないのは何か?」
- 「どうすれば出世できるのか?」
といったことを聞いてみましょう。
そうすれば原因を教えてくれるでしょうし、上司や社長も「お?こいつやる気あるじゃん」と思ってくれて、見る目が変わるかもしれません。
出世は選ばれし者だけが辿り着ける狭き門
しかし、出世というのはかなりの狭き門です。
管理職(役職)のポストは枠が限られているため、入れない人は一生入れません。
それでも、「今の会社で死ぬほど頑張って出世したい!」というのであればそれも1つの手です。
ですが、「同期で部長になれるのは10%以下の人、その中で役員まで出世できるのはわずか1%の選ばれし人」ということだけは覚えておきましょう。
やはり、一番出世のための近道になるのは「転職する」ことです。
自分が周りよりも優れていなければ出世の道は厳しいため、あえて会社のレベルを下げるのが最も確実。
それに上記にも書いたように、「今の会社の平社員」よりも「転職してレベルを下げた会社の管理職」では、後者の方が給料も立場も上がる可能性が高いです。
もう一度分かりやすく例えるなら・・・例えば、あなたはパソコンにある程度詳しいとしましょう。
全くパソコンが使えず、文字入力も1文字1文字入力していくのがやっとな人たちの集団の中では、あなたは高等技術を持った神のような存在です。
その一方で、プログラミング技術に優れ、高度なシステムも簡単に組める人たちの集団の中では、あなたは使い物にならない一般人のようなもの。
つまり、「いかに周りよりも優れているか」が大事であり、そういう集団の中に入るのが手っ取り早いということ。
自分以外の人がみんな超人ばかりであれば、自分の存在なんて霞んで消えてしまうレベルですからね。
ハードルの為末大選手だって、「スプリント種目では体格的な問題で黒人には絶対に勝てない」と悟り、勝てそうだからという理由でハードルを選択し、見事にメダルを獲得しています。
やはり本気で出世を目指すのであれば自分が埋もれてしまう環境ではなく、自分が輝ける環境に身を置くのが最も近道になります。
・・・とはいっても、いきなり転職というのも難しいでしょうから、まずは転職サイトに登録をして
- 自分の能力は客観的に見てどのくらいなのか?
- どの会社であれば活躍できそうか?
- 本当に今の会社よりも良くなりそうか?
といったリサーチをしておきましょう。
転職サイトに登録したからといってすぐに転職する必要はないですし、リサーチ目的だけでも十分に役割が果たせます。
常に求人をチェックしておけば、会社のレベルというものが分かるようになってきますし、自分の年収相場だって見えてきます。
将来的に出世していきたいという人であれば、とりあえず登録しておいて損はありませんよ。
また、「もう転職活動始めてみようかな」という人であれば、オススメは転職サイトではなく転職エージェントを使う方法です。
転職エージェントは、職務経歴書の作成から面接対策などを行ってくれるほか、さらにあなたにマッチする求人を無料で紹介してくれる仲介サービスです。
在職中でも登録や相談が可能なため、転職をまだ検討している段階の人にもオススメできます。
独自求人も多いですし、企業側からお金をもらっているため利用者側の負担は0円です。
また、転職エージェントは「転職者が採用されなかった」または「転職者が入社した後、半年経たずに辞めてしまった」場合は稼ぎが一切発生しないので、真剣にあなたの転職をサポートしてくれます。
転職エージェントは、国内最大手の
と、外資系に強い
あたりを使えばいいでしょう。
この2社で国内・外資のどちらの求人にも対応出来ます。
(外資系ではないなら、リクルートエージェントだけでOK)
3社も4社も登録してしまうと、対応が追いつかずに逆に非効率なため注意してください。
まとめ
本当に周りよりも飛び抜けて優れている人しか出世は難しいため、今の会社でそうではないのなら求人が溢れている今のうちに転職に踏み切ってしまった方がいいかもしれません。
いつまでも求人が多い状況が続くという保証はないですし、年齢的にも歳を取れば取るほど転職は厳しくなっていきます。
自分の将来のために戦略的に「自分が勝てる環境に身をおく」ことは、効率的に上を目指すもっとも賢い方法ですね。