派遣社員として働くデメリット7選。実際に派遣として働いていた私が語る正社員型派遣のリアル

派遣のリアル(現実)

結論から言うと派遣社員として働くことにはデメリットしかありません。

実際に正社員型派遣として働いていた私が、その実情についてお話いたします。

 

まず派遣には登録型派遣と正社員型派遣(常用型派遣)の2種類があるのですが、その違いについては下記記事を参考にしてください。

 

 

派遣社員は給料が低い

まず、派遣社員は給料がとても低いです。

私の場合は手取りで16万円ほどしかもらえませんでした。

しかもそれがずっと続くんですよ。

私の30歳の先輩社員だって相変わらず手取り16万円で、「このままじゃ結婚すらできない」と嘆いていました。

当然貯金することは難しく、命を削る覚悟がなければ1円も貯まりません。一ヶ月を凌ぐのがやっとです。

(私は転職するために命を削って無理やり貯めましたが、続けたら普通に死にます。)

 

 

なぜこんなにも低賃金なのかと言うと、派遣元が派遣社員の給料から中抜きしているからなんですよ。

大体マージンとして40%もの額が自分の給料から取られているわけですから、給料が低いのも当然です。

 

そして将来もずっと低賃金のままなんです。

 

派遣社員の給料は派遣先が払ってくれる賃金に応じて決まってくるのですが、大抵の場合賃金を上げてくれないんですよね。

そりゃ当然派遣先企業としては安く派遣を使えるに越したことはないですから、賃金を上げたりはしません。

賃金を上げるくらいならその人の首を切ってまた新しく安い派遣を雇い入れるだけです。

なぜなら派遣というものはいつでも切れる雇用の調整弁であり、雑務しかさせてもらえないんですよ。

要は末端作業を担ってもらうために派遣を雇うわけですから、いくら派遣社員が「賃金を上げろ」と言ったところで「じゃあ君もういらない」と言われるのがオチです。

 

派遣社員はスキルアップが出来ない

上記でも書いた通り、末端作業をやってもらうために派遣を雇います。

いつでも切れる存在である派遣に重要な仕事を任せたりはしないんですよ。

もし派遣に重要な仕事を任せたとしても、その人がすぐに辞めるかもしれませんし、突然切られてしまうこともあるでしょう。

そうなれば機密情報が簡単に漏出してしまう危険性もありますし、その派遣社員が重要な仕事で培ったスキルが会社に還元されることもありません。

また、派遣先が派遣社員に対して仕事を親身に教えてくれることもないですね。

一生懸命教育したところですぐにいなくなってしまうリスクがある以上、派遣社員を教育するだけ時間の無駄だからです。

だったら正社員の教育に充てるというわけ。

 

以上の理由から、雑務しかさせてもらえないのが派遣の実態。

スキルアップなんて到底無理です。

 

派遣社員は勤務地が選べない

派遣社員は勤務地の自由すらありません。

なぜなら派遣元は派遣社員のことを「客先に送り出せばお金を稼いで来てくれるマシーン」としか思っていないからです。

とりあえず適当に教育して客先に派遣しさえすれば勝手に稼いで来てくれますから、あとはそこから中抜きし残った金額を給料として渡せばいいだけですからね。

なので、派遣社員の勤務地の希望など全く聞いてくれません。

いくら求人に「勤務地希望を考慮します!」と書いてあったところで、それはつまり「考慮するとは言ったが、叶えるとは言っていない」状態なんですよ。

 

 

実際に勤務地を選べるようになるのは部長クラスまで出世しなければならず、それは選ばれし少数の人しかなれません。

たとえ部長クラスに出世出来たとしても低賃金なのには変わりありませんし、派遣先に「ハケン」として見下されながら仕事ができるか?と聞かれたら答えはノーでしょう。

 

派遣元で部長クラスであろうが、派遣である以上客先では格下の存在。

自分より年下の人たちにタメ口で指示を受けながら仕事をすることになります。

 

さらに派遣社員は客先の都合ですぐに切られてしまったりするため、あちこちに派遣されることになるんですよね。

つまり、色々な地域を転々としなくてはならないということ。

 

いわゆる転勤族となるため、1つの場所に定住することは不可能です。

 

 

派遣は見下される

海外では派遣にそれほどマイナスイメージはありませんが、日本では大いにあります。

「ハケン=底辺」だという認識はこの日本において確実に存在するんですよ。

実際に私も派遣いじめに遭遇しましたし、「ハケンって可哀想だよね」とか、「派遣なんてよくやれるね?」となんども言われました。

 

 

態度には出さなくてもこのようなイメージを持っている人はとても多いです。みんな心の中で見下しているんですよ。

毎日ひどい扱いを受けながら仕事をすることに耐えられる人以外はやめたほうがいいでしょう。

 

派遣を辞めようとすると強く引き止められる

こんな便利な存在をやすやすと手放したくないため、派遣を辞めようとしてもかなり強く引き止められます。

若ければ辞めても転職で不利になることはないのに、

「今辞めてもどこも雇ってくれないぞ」

などと脅され、お金を稼いでくれるマシーンとして働き続けさせようとしてくるんです。

 

私も辞める際に派遣元と戦いましたがかなり疲れましたね。

もう二度と派遣として働くことはないです。

 

 

派遣社員は名ばかり正社員

よくこの手の求人で「自社では正社員なので待遇が良い!」などと書いてありますよね。

ですが、これには裏があります。

待遇が良いというのは、「登録型よりも」というだけの話であり、入社までの難易度を考えれば分かります。

だって登録型はただ単に登録するだけですよね。正社員型派遣は面接などの選考をこなさなければなりませんから。

「待遇が良い=登録型よりは良い」

ってだけです。

 

そしてここで重要なのが、いくら待遇が良いと求人に書いてあったとしても「普通の会社の正社員よりは圧倒的に悪い」という事実です。

考えて見れば当然ですよね。派遣社員の稼ぎから40%もの額を搾り取っているんですから。

 

普通の会社の正社員の悪いところどりをしたのが正社員型派遣なんです。

自社で正社員と言っても、ずっと派遣先で働くわけですよ。自社で働くことなんてないんです。

これって、普通の登録型派遣と何も変わりませんよね。

派遣先から見ても「自社で正社員」なんて分かりませんし、「ハケンはハケン」という目でしか見てこないのが現実。

 

つまり、ただの名ばかり正社員だということです。

 

 

派遣はやめたほうがいい

派遣社員は正直デメリットしかありません。

派遣の方が楽そう?将来はどうするんですかね。それに楽したいだけなら正社員でも出来ます。

わざわざ派遣社員を選ぶ理由がありません。

 

 

結論、派遣で働くことにメリットなんてないんです。

たとえ一時的にメリットがあったとしても、それは長期的に見れば確実にデメリット。

派遣として働き、歳を取ってから低賃金で悩んだところでもう手遅れなんですよ。

もし今のまま働いてなんのスキルも身に付かずに首になってしまった場合どうしますか?

実際、歳を取ってくると派遣先が中々決まらなくなってくるため、派遣元すら首になることが多いです。

そうして30歳過ぎてなんのスキルもなければ、転職はかなり厳しいんですよ。

 

 

もしこれから就職活動や転職活動をするという人は、絶対に派遣はやめてください。

実際に派遣として働いていた私が言うのですから間違いないです。本当に辞めてよかったと思っています。

毎日見下され罵倒され陰口を叩かれながらもメンタルを保てる人ってどのくらい居るんでしょうかね。

あのまま続けていたらおそらく私はメンタルをぶっ壊し、うつ病になっていたと思います。

そうなれば、今後の長い人生すら棒に振るう可能性があったわけですよ。

 

 

もし、今派遣として働いていて「辞めたい」と考えているのなら、下記記事を参考にしてみてください。

正社員型派遣の辞め方について、色々なパターンを全て解説していますのできっとお役に立てると思います。

文章量が多いため、目次から目的の場所に飛んでくださいね。

 

 

最後になりますが、1人でも派遣社員という底辺に進んでしまう人が減ってくれることを願っています。