社畜って言葉がありますよね。
その意味は会社の奴隷という意味で、会社に支配され自由を奪われている人のことを揶揄したものです。
この言葉の由来は、家畜という言葉から来ているようです。
家畜は主人に支配され自由がないため、「これって会社で働く人も同じような状態の人がいるよね」ってことで社畜という言葉が生まれました。
どこからが社畜なの?
社畜の定義は色々ありますが、「会社に支配されている人」でしょう。
- サービス残業を強要されている
- 行きたくもない飲み会に強制的に参加させられている
- 長時間残業させられプライベートの時間がない
などといった「自分の意思とは反して会社に長時間拘束されている人」を指します。
本当は「プラーベートな時間を作ってゆっくりしたい・・・」と思っているのに、会社から長時間労働を強いられ断れずに仕方なく働いているといった感じです。
こういった人たちに共通しているのは、人生が会社中心になってしまい生活の満足度が著しく低下しているという点が挙げられます。
自分の意思とは反して会社中心の生活を強いられている人は毎日が苦痛で精神的にも追い詰められてしまうでしょう。
そして一度そういった生活サイクルに入ってしまうとそこから抜け出すことは中々難しくなってしまうんですよね。
社畜になりやすい人の特徴
では、どういった人がこうした社畜となってしまうのでしょうか。
真面目な人
一番多いのはこれです。
私の友人にもいましたね。超真面目で、周りから仕事を頼まれると断れない性格のため抱える仕事が増え、どんどん残業時間が増えていって会社に拘束されている人が。
でも本人はその状態を誇らしげに語っていましたので、別に外野がとやかくいうことはないのかもしれません。
奴隷の鎖自慢という比喩はよく使われますが、そんな状態に近かったように思います。
まあ本人がそれでやりがいを感じているのなら会社も社畜もWin-Winですかね。
しかし、ここで危険なのが、ある日突然キャパオーバーによりパンクしてしまう恐れがある事です。
実際、今まで蓄積され続けていた疲労が一気にのしかかり、精神を病んでしまう友人もいました。
こうした人が怖いのは、真面目であるがゆえに社畜状態から抜け出せないことなんですよ。
「今辞めたらみんなに迷惑がかかる・・・」
「仕事を途中で投げ出すわけにはいかない」
「仕事なんだから頑張らないと・・・」
と、もう限界にきているのにも関わらず頑張り続けようとしてしまう。
そうした先に待っているのはうつ病などの危険な状態なのですが、そこから抜け出せないんですよね。
自分が真面目だという自覚がある人は要注意です。
自己評価が低い人
自己評価が低い人も社畜になりやすいです。
「自分を雇ってくれる会社は他にない・・・」
「辞めたらもうどこも雇ってくれないだろうな」
「自分を拾ってくれたこの会社のためにも頑張らないと」
と、首にならないように一生懸命働きます。
本来、正社員であればよほどのことがない限り首にはならないのですが、自己評価が低い人は必要以上に首に対して臆病になってしまうんです。
そうした結果が、頑張りすぎて疲弊してしまうということ。
過労死なんかもこういった人が陥りやすいですね。
責任感が必要以上に強い人
責任感が必要以上に強い人が私の友人でいましたが、自分の管轄外のことにも手を出してさらに仕事が増えるという悪循環に陥っていましたね。
他にもミスしないように細かなことにも気を使いすぎた結果、余計な仕事を増やしていました。
こうして抱える仕事がどんどん膨らみ長時間労働となっていき、社畜化するという結果に。
とある仕事では、「周知の事実」であることに対してもいちいち確認するという徹底ぶりで、それにより余計な時間もかかっていましたね。
確認は大事ですが、ある程度は許容しなければ仕事は回りません。
周りからも「細かすぎてうざい」と言われるくらいでしたので、ある程度の緩さは持った方がいいでしょう。
こうした行動がうまくハマれば出世できる可能性はありますが、それが行きすぎてしまうと周りからも嫌われますし、仕事を抱えすぎてパンクしてしまう事もあります。
それに、社畜化するほどの頑張りが空回りして周りから評価されなかった場合、燃え尽き症候群でやる気がなくなってしまう事だってあるんですよ。
ふと立ち止まった時に「もう疲れたよ・・・」とならないよう注意です。
社畜をやめる方法
社畜という状態から脱出したい場合は、転職するしかありません。
一度社畜という状態になってしまうと、今の会社を辞めない限りはずっと社畜のままなんですよね。
「仕事を頼まれたら断れない人」
「長時間働く人」
「プライベートの時間も潰して頑張る人」
という印象を変えることは中々難しいです。
今社畜状態でつらいという人は、転職を考えてみた方がいいでしょう。
社畜の行き着く先は、うつ病や過労死といった悲惨な末路です。
限界が来る前にまずは情報収集から始めて、手遅れになる前に対処した方がいいでしょうね。