今の日本は年々格差が広がっていっています。
「富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる」
それが今、実際に起こっているんです。
今回はその理由についてお話しいたします。
余剰資金がどのくらいあるか?
一番の大きな理由は、この余剰資金の差にあります。
例えば年収が600万円あればお金に余裕が生まれ、それを貯金したり、投資することで将来に備えることができます。
ですが、年収300万円以下であればそれが厳しくなってくる。
子供を持つ一般的な家庭であれば何かとお金はかかってくる物であり、教育費や普段の生活費、家賃もしくは家のローンなど、かなりの金額が必要です。
そうした中で年収300万円以下であれば、その生活を維持することで精一杯。余剰資金なんてそれほど生まれません。
貯金や投資に回す余裕もなく、給料とほぼ同等のお金が出ていきます。
それに比べ年収600万円くらいあれば、上記の支払いを全てこなした上でもお金が余ります。
それをコツコツ貯金したり投資に回すことで富は拡大。
これが「富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる」という言葉の正体です。
昇級による将来性の差
年収が300万円以下である層は会社でそれなりのポジションにいるということであり、将来の昇級にもあまり期待できません。
まだ20代、30代前半であるならばいくらでも挽回が効きますが、これが30代後半、40代であるにも関わらず年収300万円程度であれば段々と厳しくなってきます。
ある程度の年齢なのにも関わらず年収300万円ということは、その会社で出世できていないということだからです。
逆に今、年収600万円ある人は会社で重要なポジションにいることが多く、将来役員などに昇格できれば年収を飛躍的に増加させることが期待できます。
貧困の連鎖
親の年収が300万円以下だと、確実に貧困は子供へと連鎖するでしょう。
子供の教育費はかなりのお金がかかります。
年収が少ない家庭は教育にお金が回せず、教育を受けられなかった子供は将来低賃金の道を歩む可能性が高いです。
生まれつき頭が良く学力があったとしても親の経済的理由で大学に進めなかった場合の最終学歴は高卒。
親の収入だけで満足に生活出来なければ子供は高卒で働きに出るしかありません。
学歴を重視する日本では高卒というステータスはあまりにも不利であり、給料も少ない。
さらには会社で出世することも「高卒だから」という理由で難しかったりもするため、このことも貧困の連鎖に繋がります。
それとは逆に、例えば年収が600万円もあれば子供に十分な教育を受けさせてあげることができるためチャンスが増え、高い年収を手に入れられる確率が高まります。
中間層の年収が低下している
ひと昔前では年収1000万円がいわゆる「勝ち組」と言われていました。
しかし現在ではその勝ち組ラインが低下し、年収600万円あれば勝ち組だと言われるようになってきました。
クレヨンしんちゃんに登場する野原ひろしは商社に勤める係長で年収650万円ほど。
意外なことに、登場当時は「負け組」という設定で作られたキャラクターなんですよ。
- 年収650万円
- 妻子持ち
- 庭付き一戸建て
ひと昔前、これらの項目は「当たり前に得られるもの」であり、これだけでは負け組扱いだった。
しかし現在ではこれらのステータスが「勝ち組」であるという風潮に変わってきています。
それだけ今の日本は貧困化が進み、年収600万円を超える人たちが減ってきているということ。
つまり、「貯金や投資に回す余裕すらない」層が増えているということなんです。
今の会社で昇格や年収アップが見込めそうにないなら
もし今勤めている会社で昇格が期待出来そうになかったり、年収300万円ほどしかもらえていないのなら転職するのも一つの手です。
将来が期待出来ないと感じたのなら、早めに行動に移した方がいいでしょう。
親が低賃金だと貧困が子供にも連鎖してしまうため、まずは自分がその状態から脱出することです。
とはいっても今すぐにというわけにもいかないでしょうから、まずは情報収集から始めてみる。
人間、最初の行動が一番腰が重いものです。
まずは最初の1歩を踏み出し、少しづつ準備を進めて行きましょう。