肉体労働と聞くと、キツイ、汚い、危険という3Kだという印象をもつ人もいますが、これは正直古い考え方です。
確かに以前リーマンショックが起きた時は深刻な不況により肉体労働者の待遇は著しく悪いものではありましたが、現在では人手不足が深刻化しており、肉体労働の待遇は以前と比べてかなり良くなってきているんですよね。
給料もかなり上がってきている上に残業もほぼないため、時間的にも金銭的にも余裕のある生活を送ることが可能です。
相性があるため向き不向きはあるものの、デスクワークなどのずっと座って仕事をする形式に向いていない人にとっては天職とも言えるでしょう。
デスクワークの仕事はなんか合わなくてすぐにやめてしまったけど、肉体労働を始めてからは長く続けることが出来たという人も大勢いるため、自分に向いているのであればかなり働きやすい職種だと言えます。
目次
肉体労働の仕事に就くメリット
では、肉体労働の仕事で働くメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
残業時間が無い、または少ない場合が多く、たとえあったとしても正当な給料が支払われる
肉体労働の大きなメリットとしては、何よりも残業時間の少なさが挙げられます。
外での作業が主な仕事になるため、当然夜間は仕事をすることが出来ません。
日が落ちてからでは視界が悪くなり危険なため、夕方には早々に作業を切り上げます。
それに、高所での作業や重機などを使った作業は危険が伴うため、残業をしてしまうとそれによる疲労やそれに伴うミスが命取りとなることがあります。
それを防ぐため、残業時間がほとんどないということが肉体労働の大きなメリットでしょう。
仮に残業があったとしてもその対価は正当に支払われる場合が多いため、夜勤や夜間工事のシフトなどに入れば手取り40万円以上稼ぐことだって出来ます。
デスクワークであれば、たくさん残業したのにも関わらずサービス残業だったりみなし残業だったりして働いた分のお金がもらえないことも多いため、こう言った点も肉体労働の方が優れていますね。
人と関わることが少ないため、あまり会話せずにすむ
肉体労働では、淡々と目の前の作業に没頭する場合が多いため、デスクワークよりは人と会話をする機会が少ないです。
そのため、誰かと会話するという行為自体が苦痛に感じる人や、あまり人と関わりたくないという人にとっては最適でしょう。
職場での悩みというのは常に「人間関係によるもの」が第一位を占めるくらいですから、そう言ったストレスの心配が少ないというのが大きなメリットです。
身体を動かすので健康に良いし筋肉も付く
また、肉体労働は身体を動かす仕事なので当然健康にもいいです。
デスクワークだと毎日椅子に座っての作業になるため腰痛や消化器系の不調が起こる場合が多いですが、肉体労働では毎日運動しているわけですから病気にもかかり難くなります。
歳をとってからもバリバリ働ける人は肉体労働をやってきた人の方が多く、健康も維持しやすいためいつまでも若々しい人が多いですね。
デスクワークだと慢性的な運動不足から生活習慣病などの病気に悩まされたりもしますから、こう言った点も肉体労働に分があります。
キャリアアップしやすく、求人倍率(競争率)も低い
キャリアアップを考えた際も、デスクワークの会社では上司にいかに気に入られるかどうかや単なるコネでの出世など、その基準が曖昧なものが多いですが、肉体労働の仕事は違います。
重機の免許などを取得すれば確実にキャリアアップが出来るため、やるべきことが明確なのもメリットでしょう。
それに、時代の影響により現在ではデスクワークの仕事に就こうとする人の方が多いため、肉体労働の方が求人倍率(競争率)が低いんですよね。
しかも冒頭でも少しお話した通り待遇もかなり良くなってきていますから、肉体労働は大きな穴場だと言っても過言ではありません。
日給制であっても以前より給料はかなり上がっていますし、人手不足の影響から正社員で雇ってくれる会社も増えています。
向き不向きはあるものの、自分に合っていればかなり働きやすい上に稼ぎやすい職業なので狙ってみるのがオススメです。
肉体労働の仕事に就くデメリット
肉体労働のデメリットとしては、やはり体力勝負な部分です。
昔から運動が得意で身体を動かすのが好きな人にとっては天職ですが、そうではない人にとっては毎日筋肉痛でつらい思いをするかもしれません。
しかし、そういった人であっても人間は環境に適応するものなので、毎日頑張っていくうちに筋肉もつき楽に仕事を進めるようになっていきます。
それまでがつらいというだけの話ですので、この期間に耐えられる人であれば是非挑戦してみましょう。
ただ、土方職は体育会系気質な会社が多いため、気の弱い人は馴染みにくいかもしれませんね。
上下関係の厳しい環境でやっていける人でなければ精神的につらい思いをしてしまう可能性があります。
逆に言えば、上記のデメリットをデメリットだと感じない人にとってはこれ以上の仕事はないというくらい魅力的な職業だと言えるでしょう。
肉体労働の仕事に就きたい時に狙うべき求人は?
肉体労働の仕事で狙うべき求人ですが、大企業の下請けが一番安定です。
大企業の下請けは特に待遇が良い傾向にあり、例えば大手の自動車を工場で組み立てる仕事なんかは休みもしっかり取れたりするため大きな穴場になっているんですよね。
給料も高いですし、特別なスキルや経験がなくても雇ってもらえる場合が多いです。
それだけ人手不足という状況も後押ししていて、企業は人材を確保するために待遇を大きく上げているんですよね。
肉体労働というだけで敬遠する人が多いこともあって、「待遇が良いのにも関わらず人が集まらない・・・」と嘆いている会社はたくさんあります。
しっかりと求人を精査すれば、「簡単に内定が得られるのにも関わらず待遇が良くて給料も高い」という会社を見つけることだって可能です。
転職エージェントを経由した方が良質な求人を見つけやすい
転職を考えているのであれば、求人探しはハローワークではなく転職エージェントで探した方がいいです。
というのも、ハローワークの求人にはブラック企業が多いことでも有名で、悪質な求人が多く混ざっているんですよ。
転職エージェントであれば、会社は求人を出すためにエージェントへ費用を支払っているため、業績の良い会社しか求人を乗せることが出来ません。
つまり、業績が良いということはそれだけ余裕がある=社員への待遇も良いということであり、転職エージェントで求人を探せば給料などの待遇が良い会社に入りやすくなります。
転職後の年収交渉なども行なってくれるため、普通に求人に応募するよりも転職エージェントを介した方が条件が良くなる場合も多いですね。
それに、転職活動で面倒な書類の作成や志望動機、自己PRなどもサポートしてくれるため、転職活動自体がグッと楽になります。
転職が初めてでまず何からやれば良いのか分からなくても、流れに沿うだけでスムーズに転職活動を進めることが出来るためかなり負担を軽減できるんですよね。
上記にも書いた通り求人を出している会社が費用を出しているため、利用にあたって料金は一切かかりません。
土日や祝日にも対応してくれますから、臨機応変に転職活動を進めることが出来ますよ。
転職を考えた際はまず転職エージェントを活用して質の良い求人を探してみましょう。
また、今は人手不足により転職市場が活発ですが、これからまた就職氷河期と言われる時代に再突入してしまう可能性もないとは言い切れません。
企業が採用に積極的なうちに行動を起こした方がいいかもしれませんね。