会社をクビになった時のショックは計り知れなく、しばらく自信を喪失してしまい何もする気が起きないものですよね。
ですが、大丈夫です。あまり深く落ち込む必要なんてありません。
このことを新たなチャンスと捉え、次に進むべきです。
今回の記事では、懲戒解雇ではなく通常の解雇になってしまった人に向けての心構えや再就職戦略、やっておくべき事などをお伝えいたします。
あなたに向いていなかっただけ
まず、たとえ会社をクビになったとしてもそんなに気にする必要はないです。
気休めに聞こえるかもしれませんが、本気でそう言っています。
なぜなら、その会社が単にあなたに合っていなかった、それだけの話だからです。
人それぞれ向き不向きがあり、いくら自分では頑張っていたつもりでも結果が出せないことはあります。
生物の多様性で、人間みんな特徴や性格、得意なことは全部違うんですよ。
みんながみんな同じ特徴を持っていたら何か環境変化が起きた時に絶滅してしまうため、生物というのは必ず全てが異なった性質を持って生まれてくるんです。
自分に向いていなければ、いくら頑張ったとしても成果が出ないのも当然の話だということ。
日本では努力至上主義が根強いですが、努力は才能に勝てません。
例えば、生まれつき足が遅い人は、生まれつき足が速い人には絶対に勝てません。
足の速さは生まれついての骨格や運動神経などのセンスによって決まってくるため、努力したところで速く走れるようになれない人は存在します。
もちろん、死ぬ気で努力すれば追いつける可能性もゼロではありませんが、それでも両者ともに同じ量の努力をした場合は絶対に勝てないんです。
仕事だってこれと同じで、例えば人と関わるのが苦手な人がいくら営業職を頑張ったところで限界がありますし、そもそも苦痛過ぎてやる気すら湧いてこないでしょう。
他にも、プログラミングが苦手な人がそれを一生懸命頑張ろうとしたところで、やはり苦痛なだけですね。長くは続かない人がほとんどでしょう。
やはり自分に向いていないことをひたすら努力するよりも、自分の得意分野を伸ばした方が競争社会で勝ち残りやすいです。
人間誰しも得意な事と苦手な事は存在しますから、短所で勝負するよりも長所で勝負した方が良いという事です。
向いていない仕事で結果が出ないのはむしろ普通な事
海外であれば短所よりも長所をより伸ばそうとするのが一般的なのですが、日本だとどうしても「短所を克服しよう」みたいな風潮があるため、これに流されてしまう人は多いです。
他にも、「努力すればなんでもなんとかなる」みたいな価値観が蔓延していたりもします。
これのせいで、「出来ないのは甘え。努力が足りない」みたいになって、必要以上に自分を責めてしまう結果となっています。
しかし、「努力さえすれば全ての人間が全ての事を出来るようになる」なんて事は絶対にありません。
例えば、心の底から人と関わる事が嫌いな人が、果たして営業職でトップになれるでしょうか?
まあ、価値観を大きく変えるような出来事が起こったり、たまたま良い環境に恵まれたりといった事でなれる可能性はありますが、そんな低い確率に賭けるよりもその労力を自分の向いている仕事に費やした方がよっぽど効果が見込めますね。
つまり、向いていない仕事なんて結果が出なくて当たり前なんです。むしろそれが普通です。必要以上に落ち込む必要なんて全くないんですよ。
むしろ、「クビになった=合わない仕事を辞めることができた」と前向きに捉えるべきでしょう。
自分に適性がないものに対して努力することほど非効率なことはありませんからね。
クビになったことで新たなチャンスに向かって進む機会を得ることが出来たわけですから、今一度自分の得意分野について考えを深めてみましょう。
クビになったからといって落ち込む必要はない
とはいっても、どうしても「クビ=自分は社会から必要とされていない」と感じてしまう人もいるようです。
ですが、たった一社から切られたくらいで落ち込む必要なんて本当にないんですよ。
恋愛で考えてみてもそうです。1人から振られただけで「それ以外の全ての人からも必要とされていない」なんてことには絶対になりません。
もう一度言いますが、生物の多様性により同じ人間は誰1人としていないからです。
必ずあなたに魅力を感じる人は現れますし、必要としてくれる人も必ず存在するということ。
会社もそうなんです。あなたを認め、その特徴を欲している会社が必ずあります。
むしろこれをチャンスと捉え、より自分の特徴や能力を活かせる会社に行くことを考えましょう。
クビになった=チャンスを得た
せっかくクビになったのですから、環境を大きく変えるチャンスです。
今まで難しそうだと避けていたことに挑戦してみたり、自分の得意分野について考えを深めましょう。
クビであれば会社都合退職扱いになり、失業保険も申請からたったの7日経てば貰えるわけですから時間はたくさんあります。
下記記事に失業保険の申請方法について書いてありますので参考にしてください。
自己都合退職でも会社都合退職でも、やる手続きは同じです。
クビであれば失業保険がすぐに貰え時間とお金に余裕が出ますので、少し休暇をとって自分を見つめ直す時間に充てるのがいいでしょう。
この際、税金の免除も行なっておくと固定費が減るため、より生活が楽になりますよ。
具体的には、国民健康保健と国民年金の2つを免除することが可能です。
すぐに再就職するのなら必要ないですが、3ヶ月後くらいを目安で考えているのなら手続きしておいて損はないです。
手続き自体もすぐに終わりますからね。面倒くさがらずに最寄りの市役所へ赴き申請しておいた方が後で楽でしょう。
私も国民年金の免除申請が通り、1万6千円×3ヶ月分=4万8千円を浮かせることが出来ましたよ。
再就職する際の転職戦略
会社都合退職であれば、再就職は自己都合よりも有利なんですよ。
ここを誤解している人が本当に多いんですが、会社都合の方が圧倒的に有利。
(懲戒解雇ではなく、会社都合退職)
なぜなら自己都合退職というのは文字どおり自分の都合で辞めたということであり、面接官の印象としては

となってしまうからです。逆に会社都合退職であれば

となる場合がほとんど。面接官も「会社には相性がある」ということを把握しているんです。
また、面接の際に自己PRや志望理由を話しますが、この際にクビになったことを気にしすぎているとそれが態度にも出てしまいがちです。
「会社のせいだ」などと言い訳がましく話すのも絶対にNG。
人それぞれ解雇理由はあると思いますが、出来るだけ前向きな言葉を用意しておきましょう。
焦らず、まずは自分の適性が何かを考えよう
再就職は、別に今すぐ行う必要はありません。
会社をクビになればしばらく気分は落ち込むでしょうし、自分を見つめ直す時間も必要ですからね。
ただ、転職サイトにだけは登録をしておいて、
- どの仕事なら、自分の得意な点を生かせそうか?
- 今の自分のキャリアなら、どんな業界に転職出来るのか?
- 自分の年収相場はどのくらいなのか?
といったリサーチはしておきましょう。
転職サイトで求人を眺めているだけでも「この職種は自分には合わなそう」「この仕事なら自分の得意分野だな」といったことがわかってきます。
転職サイトに登録したからといってすぐに転職する必要はないですし、リサーチ目的だけでも十分に役割が果たせます。
自分の適性をしっかりと知るためにも、とりあえず登録しておいて損はありませんよ。
また、より詳しく客観的に適性を知りたいのであれば、オススメは転職サイトではなく転職エージェントを使う方法です。
転職エージェントはあなたと一緒に志望理由や自己PRを考えてくれ、履歴書の作成や面接対策などを無料で手伝ってくれるサービスです。
あなたの今までのキャリアから客観的に判断してくれますし、自分の悩みや将来の不安、「自分に向いている仕事がわからない」といった漠然とした相談であっても相手はプロのエージェントですから的確なアドバイスをしてくれます。
私も過去に利用しましたが、「これから先何をして生きていけば良いのか分からない」という状態の時に親身になって相談に乗ってくれたため、本当に心が軽くなったと同時に「やりたい事」も見えてきました。
やはり、こういったプロのアドバイザーに相談することで自分だけでは分からなかったことが見えてきますし、自分の悩みを人に話すことで気持ちも楽になりますね。
転職エージェントは求人を出している企業側からお金を貰っているため利用者側の負担は0円ですし、気軽に利用してみてください。
転職エージェントは、国内最大手の
を使えば良いでしょう。
リクルートエージェントは私が実際に利用したエージェントで、上記にも書いたように本当に親身になって話を聞いてくれるのでオススメです。
まとめ
会社をクビになったのは落ち込むことでもなんでもなく、むしろ自分に合った会社に入るチャンスです。
しっかりと休養をとり、自分の適性が何かを見つめ直してみましょう。
あなたの長所を必要としてくれる会社は必ず存在するので、そういう会社に入るためにも焦らずに将来について考えてみてください。
大丈夫、今はショックで明るい未来が見えなくても、必ずその状況から脱出できますよ。