正社員にして貰えるという約束だったのに、一向にしてくれない・・・という事って、どうやら良くあるようですね。
ブラック企業が増え続けている日本ではこういった約束を破ったり、求人情報を偽ったりする会社は多いです。
- 試験雇用が終わったはずなのに、一向に正社員にしてくれない!
- 何年経っても派遣のまま・・・。正社員登用制度があるんじゃないの?
- 正社員として採用されたはずなのに実はバイト扱いだった・・・。
など、会社に騙された!という事例はやはり多いですね。
では、こういった悪質な会社に入ってしまい、一向に正社員にしてもらえない場合はどうすれば良いでしょうか。
まずはきちんと就業規則に明記されているかを確認しよう
まずやるべきことは、会社の就業規則に目を通してみることです。
そこに、いずれは正社員になれるといった節のことが明記されているのであれば、それを元に会社に交渉することができます。
たとえ白を切られたとしても、そこに書いてある以上は言い逃れできないはずです。最悪の場合訴えることもできますからね。
しかし、もし何にも書かれていない場合は絶望的です。
単なる口約束であれば、「何のことだっけ?」と言われてしまえばそこで終了です。
また、たとえ求人票には書いてあったとしても、それでは効力が弱すぎます。
その理由ですが、求人票に書かれている事というのは「その時とは状況が違った」と言えばいくらでも言い逃れが出来てしまうからなんですよね。
あくまで「就業規則」じゃないとダメであり、それ以外の口約束や求人情報では効力が弱すぎます。
そもそも最初から正社員にする気がないのかも
こういう会社って、そもそも最初から正社員にする気がないんだと思いますよ。
労働者を軽く扱っている会社であれば、
- 試験雇用期間を永遠と延長して低賃金で使い倒す
- 正社員登用制度をエサに、ずっと派遣として安く使い続ける
- 本当はバイトなのにそれを隠し、正社員だと勘違いさせたまま便利に使う
など平気でやってきますからね。
ですので、もし「全然正社員にしてくれない」と思ったのであれば変に会社に交渉したりして粘らず、素直に辞めた方がいいと思いますよ。
そんな会社でたとえ正社員になれたとしても、待遇なんて良くしてくれないでしょうからね。
それに、期待すればするほど後で正社員になれなかった時の後悔も大きいですからね。
- いつかは正社員になれるんだ
- 正社員になるために今まで以上に頑張らないと
- ここで正社員を諦めたら、これまでの時間が無駄になってしまう
などと変にしがみついてしまえば、さらに時間を無駄にしたり搾取されてしまうかもしれませんよ。
それでは疲れるだけですし、粘れば粘るほど失うものは大きいです。
悪質な会社でたとえ正社員になれたとしても、待遇なんてたかが知れている
非正規雇用というのは皆「正社員よりも不利」だということが分かっているため、みんな避けたがります。
そのため全然人が集まらないんですよね。
そこで悪質な会社は正社員になれるということをチラつかせて騙すことで、労働者を安く使おうと目論んでいます。
- 試験雇用はちょっと長いけど、いずれ正社員になれるから頑張って
- 派遣だけど長く働いてくれれば正社員登用制度が適用されるよ
- 正社員として採用したよ。(本当はバイト)
みたいに、私たちを騙そうとしてくるため注意が必要です。
会社としてはわざわざお金のかかる正社員ではなく、安く済む非正規雇用のままにしておけば
- 支払う給料が安く済む
- ボーナスも払わなくていい
- 社会保険も半分負担せずに済む
という利点がたくさんあるため、不遇な待遇で働いてもらった方が都合がいいんですよね。
こんな状態で「いつか正社員になれるかも」なんて期待していても、もしなれなかった場合は多大な時間を無駄にすることになってしまいます。
それに上記にも少し書きましたが、たとえいつか正社員になれたとしてもこんな悪質な会社では待遇なんてたかが知れているため、早めに辞めた方がいいでしょう。
入社してからまだ日が浅ければ・・・
もしまだ入社してから日が浅ければ、辞めても職歴を汚さずに済む可能性があります。
というのも、大体「半年」程度であれば職歴に記入しなくても大丈夫なんですよね。
以前私も転職エージェントに言われたのですが、「転職の際に不利になることは書かなくていい」そうです。
まあ半年以上勤めたのであれば、さすがに書いた方がいいですけどね。
長期間勤めたのにそれを職歴欄に書かないのは経歴詐称になりかねませんので注意が必要です。
ただ、この半年というのはかなり微妙な期間ですよね。
「果たしてたった半年で、この会社は自分を正社員にする気がないと判断できるか?」
というのが難しいところです。
よほど悪質であればすぐに分かるでしょうが、エサのチラつかせ方が上手い場合はまんまと乗せられて半年以上働いてしまうかもしれません。
なのでこちらから就業規則を確認したり、再度上司や人事に聞いてみるなど自分から動いた方がいいかもしれません。
また、もし今が試験雇用であるなら不幸中の幸いです。
その期間がどれだけ長くても試験雇用期間であれば、たとえ辞めても職歴に傷は付きません。
もし面接の際に、「職歴欄に書かなかった空白の期間」について聞かれたら、
- 「親の看病をしていました。」
- 「転職活動の資金を得るためにバイトをしていました。」
- 「資格の取得のために勉強していました。」
などと説明しておけば大丈夫です。
やはり、正社員にしてくれない会社で長く働いていたところで職歴を汚すだけです。
悪質な会社に対して「もう少し頑張れば正社員になれるかも」などという希望を抱きしがみつくようなことはせず、さっさと辞めてしまいましょう。
わずかな希望を元にしがみついても、職歴を汚していくだけ
希望を捨てきれずにダラダラとしがみついたとしても、その期間はただの「非正規雇用者」です。
結局正社員になれずに何年も経ってから辞めたところで、転職の際には不利になってしまうんですよね。
だって、転職の際に今までの職歴をなんて説明しますか?
- 「正社員にしてくれるというから頑張ったのに、結局してもらえなかった」
- 「採用の段階では正社員と聞いていたが、実際はバイトだった」
- 「長く働けば正社員になれると思っていた」
みたいに説明したところで、無能な印象を与えてしまうだけですよね。
悲しいことに、転職の際に面接官が受ける印象は「長期間、非正規雇用労働者として働いていた」というその事実のみです。
そう、無駄に期待して悪質な会社にしがみついたところで、その結末は「ただ職歴が汚れていくだけ」です。
転職は早ければ早いほど有利なため、「この会社は自分を正社員にする気がないな」と判断したのであれば、それまでに何年経っていようが即辞めましょう。
早めに転職準備を進めておこう
もし、「転職活動をしようかな・・・」と思ったのであれば、以前私も利用していた転職エージェントがオススメです。
というのも、基本的に転職エージェントの指示に沿って進めて行くだけで転職活動を進められるため、かなり負担を軽減出来たからです。
他にも求人の紹介から履歴書の作成、志望動機、自己PR、面接対策などをサポートしてくれたため、すごく楽に転職活動を行うことが出来ましたよ。
求人を出している会社が費用を負担しているため、私たちが利用する際に料金は一切かかりませんので気軽に利用してみましょう。
別に今すぐ転職活動をするつもりがなくても登録しておくだけで求人情報が入手できるため、いざ本格的に転職しようと思った時に即行動を起こせますからね。
それと、今は人手不足の影響で会社も採用に積極的ですが、またいつ「氷河期」と呼ばれる就職難の時代に再突入するかも分かりません。
転職市場が活発な今が、正社員になる最後のチャンスかもしれませんね。